松本清張「砂の器」...その1 | Q太郎のブログ

Q太郎のブログ

パクリもあるけど、多岐にわたって、いい情報もあるので、ぜひ読んでね♥
さかのぼっても読んでみてね♥♥

レトロで大人な雰囲気の蒲田東急駅前通り会(バーボンロード ...

 

 

 

第①章 トリスバーの客

 

 

 

 

 国電蒲田駅の近くの横丁だった。間口の狭い

 

トリスバーが一軒、窓に灯りを映していた。

 

 

 

 11時過ぎの蒲田駅界隈は、普通の商店が、

 

ほとんど戸を入れ、スズラン灯の灯りだけが残って

 

いる。これから少し先に行くと、食べ物屋の

 

多い横丁になって、小さなバーが軒をならべて

 

いるが、そのバーだけは ぽつんと、

 

そこから離れていた...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新橋『トリスバー』アンクルトリスがお出迎え!復刻版トリスバー ...

 

 

 

 場末のバーらしく、内部(なか)は、お粗末だった。

 

店に入ると、すぐにカウンターが長く伸びていて、

 

申し訳程度にボックスが2つ、片隅に置かれて

 

あった。

 

 

 

 だが、今は、そこには誰も客はかけて

 

なく、カウンターの前に、サラリーマンらしい

 

男が3人と、同じ会社の事務員らしい女が1人、

 

横に並んでひじをついていた...。

 

 

 

 

 客は、この店の馴染みらしく、若いバーテンや

 

店の女の子を前に、一緒に話をはず

 

ませていた...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この猫すごい!DJのようにレコードをスクラッチ、そして最後は ...

 

 

 

 レコードが絶えず鳴っていたが、ジャズや

 

流行歌ばかりで、女の子たちは、時々、それに

 

合わせて調子を取ったり、歌に口を

 

合わせたりしていた...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深田恭子が「放置少女」新CMで究極の美披露 会見では超大胆 ...

 

 

 

 

 

備考:この内容は、

昭和55-1-25

発行:新潮社

著者:松本清張

「砂の器 上巻」

より紹介しました。