「クレマチス」 精神的な美しさ、旅人の喜び
初夏の庭で、フェンスや垣根を、鮮やかに
彩る大輪の花で、花色や花形が
豊富なことから、高い人気があります。
日本では、テッセンや、カザグルマの名で、おなじみですが、
これらは、本来、クレマチスの1品種(原種)で、
クレマチス全体を指す和名では、ありません。
長いツルを持つので、鉢植えにする場合は、
支柱に絡ませるのが、一般的です。
ヨーロッパでは、この長く丈夫なツルを
縄や、紐の代わりとしたほか、
ベッドの底に張って、クッションと
しても利用していました。
また、旅人が、一夜を快適に過ごせることを願い、
宿の玄関にクレマチスを植えることも
あったと言い、これが、
花言葉の1つになっています。
「精神的な美しさ」は、
ツルが、細くても、大きく
鮮やかな花を咲かせることから、
きています...。
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「アガパンサス」 恋の訪れ
夏の強い日差しの中で、紫色の繊細な花姿は、ひときわ
涼しげに映ります。花名は、ギリシャ語で、「愛の花」
という意味で、花言葉も、そこから、きています。
「ムラサキクンシラン」
花のつき方が、「クンシラン」に、
似ていることから、
”ムラサキクンシラン”の和名が、ありますが、
クンシランは、ヒガンバナ科で、
本種とは、まったく別のものです。
根が、非常に強いため、
ニュージーランドでは、
土留めとして、
植えられることも、あるようです...。
「クンシラン」 高貴
鮮やかなオレンジ色の、トランペットのような形の花は、
もちろん、襟を正したように整った長い葉も美しく、常緑の
観葉植物としても楽しめます。
ランの名が付いていますが、ランの
仲間ではなく、ヒガンバナ科の花です。
本来の「クンシラン」は、横向きか、
やや下向きに、花を付けますが、
現在は、トランペットの
ような花が、上向きに咲く
”ウケザキクンシラン”が、
一般に、「クンシラン」として、
流通しています...。
備考:この内容は、
2011-1-4
発行:ナツメ社
「想いを贈る 花言葉」
より紹介しました。