「オキシトシン」って、聞いたことがありますか?
”幸せホルモン” とか、”愛情ホルモン” とかって、
言われている体内物質です。
飼っているイヌとの関係が、良好な飼い主には、
このホルモンが、たくさん
出ているってことが、麻布大学の、最近の
研究調査で、わかったのです。
どんな調査をしたかって言いますと、
まず、飼い主に、アンケートに応えて
もらう。そのアンケートから、その飼い主と、
飼っているイヌとの関係が、
良好なのか、問題を抱えてるのかが、わかるのです。
次に、その飼い主にと、イヌに、
30分間の、触れ合いをしてもらって、
その前後で、オキトシンの量が、どれだけ、
増えてるのかを見たのです。
オキシトシンの量は、
おしっこを調べるとわかります...。
協力した飼い主と、イヌを55組。
この55人の飼い主の中に、顕著に
オキシトシンが増えている人たちがいたのです。
どんな飼い主たちかっていうと、
イヌとの関係が、良好な人たち
だったのです。
で、もう1つ、「何ということでしょう!?」的な
発見もありました。
オキシトシンの量の上昇は、イヌが飼い主に、
アイコンタクトをとってる時間と、
相関関係があったのです。
つまり、おいらたちが、いつも視線を送っている
飼い主は、幸せ度が、高いと言うこと。
おいらも鉄も、いっつも代表を見ちゃう。
代表も、オキシトシンが出てる
んだろうな。けっこう...。
実は、おいらたちのオキシトシンも、きっと
高まっているに違いないぜ。
メイビー。
だって、おいらも鉄も、幸せな感じがするもん。、
それもそのはず、アニマルセラピーの世界でも、
オキシトシンの研究が
されていて、そのデータによると、好ましい
イヌたちとの触れないの後には、
人間のみならず、イヌのオキシトシンの
量も上昇するってことが
確認されています。
ってことは、イヌと、暮らして幸せ感を
たくさん味わうためには、
おいらたちが、いつも飼い主を、
見ちゃうように育てるってことです。
問題は、どうすれば、そうしたイヌに
育てられるのかってことですよね。
そんなに難しくはないですよ。
仲良く暮らすための適切なしつけの
トレーニングを、すればいいんだから...。
適切っていうのは、「好ましい行動をとった結果、
いいことを起こすって
いう学習パターンを、主軸にしたトレーニングを積む」
ってこと。服従させようとしたり、
力づくで、何かをさせようとするのはNG
です。
ちなみに、代表の教室では、
アイコンタクトにはじまり、アイコンタクトに
終わると言う感じ。
「待て」は、飼い主へのアイコンタクトの持続、引っ張らない
で、歩くのも、飼い主への
アイコンタクトの持続って教えてる。自発的に
アイコンタクトを高めるトレーニングも指導する。
真面目に、カリキュラムを、
こなしてる飼い主は、すぐわかる。
だって、
レッスン中、イヌがずっと、
飼い主を、見るようになっちゃうだもん。
飼い主を見ちゃうってことは、
よそ見をしないってこと。結果、
なにかに吠えるってこともなくなる。
いつも、飼い主のそばにいるから、いたずらも
減っていく。つねに、飼い主の言うことに、
耳を傾ける用意が出来ているから、
飼い主の要求にも、すぐに従う。
まあ、そんな、イヌと暮らしていれば、
飼い主も幸せに決まっているのでは...?
備考:この内容は、
2011-4-20
発行:成美堂出版
著者:西川文ニ
「もしも、うちのワンちゃん
が話せたら...」
より紹介しました。