いとう> あの~、私、「マッチ大好き!」って、
ずっと、いろんなとこで、言わせて、
もらってるんですけども、
本当の、小さい頃、マッチさんの
ことが好きなもんで、その、
好きと言う感情を、
どうやって表現したらいいのか、
わからなくて、それで、部屋で、
クラシックを、かけて、マッチさんの
ポスターを、抱いて、踊っていたんですね。
千原Jr.> ほう~、それって、
いくつぐらいの時ですか?
いとう> え~と、たぶん、
10歳か11歳のときです...。
で、他にちょっと、愛情表現が、
うまく出来なくて...。
それで、部屋で踊ってたんですけど、
で、ちょうど、その頃、
キャンディ・キャンディが、
流行ってたんです...。
そういう社交界シーン、ダンスシーン
みたいなのが、あったんで、
好きな人とは、ダンスを踊る
みたいな...。
松本> あ~、なんかあったよね、
そんな...。
いとう> そうしたら、たまたま、
私に用事があったみたいで、
父が、私の部屋を訪ねてきて、
「ガチャッ!」と、来たんですけど、娘が、
ポスター抱いて、クルクル踊ってるんで、
「わ~っ!」と、思ったらしくて、
それを、子供のファン心理だと、
思って整理してくれたら、
全然、よかったんですけど...。
松本> はい...。
いとう> それが...、何か、こう、やっぱ、
娘ですし、このまま行って、大きくなって
「芸能人と、結婚したい!」って、
言い出したら、傷つくのは、目に見えてるし、
諦めさせなきゃ、と思ったんでしょうね?
松本> あ、はい...。
いとう> ...それで、私、2段ベッドの、
上に寝ていたんですよ。
下が妹で...。たぶん、高さが、ちょうど
良かったんだと思うんですけど、
私が寝ているところに、
父がやって来て、
こうやって耳元で、
「お前は、マッチとは、
結婚出来ない...!」
「お前は、マッチとは、
結婚出来ない...!」
って、小さな声で、囁くんですよ。
観客> きゃはは!
いとう> まぁ、そういう風に娘を
洗脳しようとしたんだと、
思うんですけども...。
松本> うん、ま、そうなのかな?
いとう> ...それで、妹が、そっと起きた時に、
父が、そうやって喋っているのを
目撃して、
「わ~っ!」って、泣いちゃったことで、
そのことが発覚して、
後で、
父は、母に、コテンパンに、
怒られていました...。
観客> わははは!
いとう> 娘の夢を、つぶすんじゃ
ないわよ~、みたいな...。
松本> ふ~ん、ま、父親と、
母親の違いみたいな、
もんかな...?
備考:この内容は、
2013-6-5 DVDレンタル
”人志松本のすべらない話”
より紹介しました。