「スカートで宙吊り」 うさこ 24歳 大学生
小学3年生の暑かった夏の日のことです。
その日も、仲の良い まどかちゃんたちと、
団地の広場で、いつものように遊んで
いました。
全長10数mは、あろうかという
大きな木の上に、基地を作ろうという
計画が、話し合われました。
その中では、一番カラダの
大きかった私が、一番最初の偵察役を
引き受け、木の上に、どれぐらいのサイズの
基地が出来るか、調べることになりました...。
かなりの高さまで登って、下を振り返ると、
隣りの川が、やけに近くに大きく感じられ、
いいようのない恐怖感が、襲ってきました。
「落ちたらヤバい!」と、さらに、身を固くし、
皆の視線を浴びつつ、太い枝の切れ先に足場を、
移動させた瞬間、するりと、滑り
大きくバランスを崩して、持っていた木の皮が、
はがれ落ち、
「いやぁぁぁぁぁぁぁ~!」と、
気の○ったDJみたいな、叫び声が出ました。
落ちたと思い、スローモーションで、その
風景を覚えています。しかし、この枝に
スカートが、引っ掛かり、ものすごいスピードで、
スカートがパンッ!と張り、片方の
裾は、太い枝に、もう片方は、胸までずり上がり、
体というか、脇に、巻き付いていた
のでした。
ちょうど、吊るされる形になり、
宙ぶらりんで足をもがき、手を泳がせ、
そして、何よりも、胸から下が、半裸状態の
パンツ一丁の姿で、高い木の上で、晒し者に
なりました。
隣りを見ると、ドブ川だし、
まどかちゃんは、なぜか泣いているし、
「何で、泣くんや!?」と、腹立たしい思いをしながら、
他を見ると、みんなは
「大丈夫~?」
と、何度も叫んでいるだけっで、全然、大丈夫じゃ
ないのに、誰も助ける行動に出て
くれませんでした...。
一度、吊るされた自分の体重は、9歳には、
どうしようもなく、汗をだらだら、かきながら、
落ちまいと、必○に、枝を探していた時、
「ビ~ッ!」と、鈍い音を立てて、全体重を、
支えていたスカートの縫い目が、裂けました。
体は、あっという間に落下、スカートは、枝に残り、
下半身パンツ一丁の姿で、静かに
地面に寝ている私がいました。誰かが、布を
探してくれるとか、どうにかなる年齢では
なかったので、
「大丈夫?」と、
取り囲む
友だちに、
「帰る!」と、
一言だけ言って、
1人で、歩いて帰りました。
その途中、団地の2Fのベランダから、
エロスな姿で歩く、
私の姿を見つけた顔見知りの
おばちゃんが、
「けいちゃん、どうしたん?」
と、驚いて、聞いてきましたが、
「なんでも無い!」
と、大声で叫び返して、徒歩7分の
道のりを、早歩きで帰りました。
家に帰ったら、帰ったで、こんな恥ずかしい
姿で、吊るされて歩いてきたのに、
お母さんは、妖怪のように怒り、
私は、ごめんと
謝るしか、ありませんでした。
次の日、枝に吊るされたスカートを見にいくと、
まだありました。普通に落ちていたほうが、
よっぽど良かった。
あの時のことを思い出すと、
顔から、火が出るくらい、
○ぬかと思った...。
===============
「電車の手すりに首はさまる」 24歳 女性 会社員
小田急線に乗って大学に通っていた私は、
よく居眠りしていました。バイトと、
大学と、劇団にまで所属していたので、かなり
疲労がたまり、寝る回数も増え、だんだんと、
ものすごい寝坊をするようになってきました...。![]()
ある日、ちょうど座席の、隅っこに、座る
ことが出来た私は、思いっきり、鉄の手すりの
ところに寄っかかって、眠ってしまいました。
いい夢も見て、なんだか今日は、
とっても気持ちがいい、と思って目を覚ますと、
なんだか視界がおかしい...。
![]()
![]()
なんと、座席の横にある手すりと、手すりの間に
首を突っ込んで、寝ていたのです! ![]()
![]()
急いで、抜けようとしたのですが、抜けません!
しかも、ヨダレを、垂らしていたらしく、
唇からは、ヨダレの筋が...。しかも、
前方の客が、みんな、こっちの方を見てる!
![]()
後ろに、引っ張っても抜けないし、苦しいし、
泣きそうになりながら、どうにかこうにか
首を回転させて、元に戻りました。
5分以上も、かかった。(泣)
○ぬかと、思いました...。![]()
![]()
でも、また、1週間後、同じことをやり、
同じように、首を回転させて、
もとに戻りました...。![]()
てへぺろ。。。![]()
![]()
~~~~~~~~~~~~~~~~
「灯油をストーブで沸かす」 りぃ 32歳
工事現場のハコ(小屋)の中に、1人で
お留守番していたときの話。外は激しい雨。
職人さんは、引き上げてしまい、電話番として、
たった1人で残ってたわけです...。
![]()
で、ふと、コーヒーが飲みたくなったんです。
棚から、ヤカンを見つけて、次は水です。
雨の中、水道まで、行きたくありません。![]()
水、水、水...あった! ハコの外に
ポリタンクが...、ラッキー! やかんに7分目
まで注ぎ込み、ストーブに乗せました。
溶剤っぽい匂いが、そこはかとなく...。
現場名なので、特に気にも止めませんでした。![]()
ヤカンが、沸騰し始めました。 ![]()
早いっ! 椅子に座って、図面を開く間も、
ありません。
さすが、ストーブ! ![]()
家と火力が、違うのだろう?
と、思い、近寄ると...、
非常に、非常に、激しく沸騰しております。![]()
先程の匂いは、ヤカンから、発生している
もよう...。もう今にも、蓋が、
吹っ飛ばんとしております。
ビゴッ、ボク、バゴボグッて、音が
![]()
しています。
ヤカンが、動き始めました。
おかしいっ!
水って、こんなに沸騰しない! = 水ではない? =燃料!
このままでは、爆発なんかで、○ぬ...! ![]()
思わず、ヤカンを、取り上げ、雨の中へ...。
今、転んだら、ヤケドで、○ぬ...。
ハコの外で、中身を垂らすと、虹色が
地面に広がります。
ジューッ、ジューッ!と音を立て
ながら、○ぬかと、思った...!
ヤカンは、油臭がとれず、
廃棄処分と、なりました...。
![]()
備考:この内容は、
2011-4-29
発行:(株)アスペクト
著者:林雄司
「○ぬかと思った 2」
より紹介しました。
