[ネコ特有の動きは、骨格に隠されていました]
【骨格だけ見れば、小型のトラ】
ネコの骨格は、ネコ科の動物に、ほぼ共通する
構造になっています。トラやヒョウの骨格を
そのまま小さくした、と言っても過言では
ありません。
ネコの骨の数は、人間より40本多い 244本。
中でも特徴的なのは、背骨を構成する
「椎骨」(ついこつ)同士をつなぐ「椎間板」という軟骨が、
しなやかにできていることです。そのおかげで、ネコは、
狭い隙間でも、するりと通り抜けられるような
柔軟性を手に入れたのです...。
【しなやかの理由は”超なで肩”】
ネコはとっても「なで肩」です。
前足上部の上腕骨と肩甲骨は、つながって
いますが、鎖骨や肩の関節につながって
いません。
つまりネコの肩は
固定されていないということ。そのため、
頭が入れる程度の隙間があれば、
肩に、引っかからずに、全身を通らせること
が出来ます...。
【バネのような後ろ足】
ネコの後ろ足の筋肉は、非常に発達
しています。ネコが、自分の体長の何倍
もあるような高さの塀を、軽々と
ジャンプすることが出来るのは、そのため
です。
バネのような筋肉は、駆け足で
移動するときの俊敏さの、素になって
います...。
【獲物を仕留めるための顎の力】
後ろ足と同じ様に、発達している
のが、顎(あご)の筋肉。狩りのときに牙を
食い込ませて、獲物を仕留めるためにあり、
顎はネコにとって、非常に重要な部位。
ネコに甘噛みをされて、痛い思いをした人も
いるでしょうが、本気で噛まれたら
もっと悲惨なことに...。
★ ネコの走る速度は、最大で時速50kmとも
言われています。さらに、ジャンプできる
高さは、体長の約5倍。
=================
【ネコのカラダの成長】
生後1年半で、人間でいう成人になります。
ネコの年齢を人に換算すると。。。
生まれたての子猫は、100g前後の
体重で、手のひらに乗るほどの、大きさしか
ありません。しかし、生まれてから、約1年の間に
グングンと成長して、体重は4kg
前後にまで、大きくなります...。
ネコの成長を、人間に換算すると、
生後3ヶ月で5歳、
9ケ月で13歳、
1年半で20歳になると、言われています。
その後は、
生後5年で36歳、
10年で56歳、
15年で76歳
20年で96歳...
という具合に成長していきます...。
子猫時代は、あっという間に、
過ぎていきます...。
備考:この内容は、
2021-12-6
発行:(株)宝島社
著者:服部幸
「ネコ学大図鑑」
より紹介しました。