遠足の日、お昼ごはんの
時間になり、子どもたちの
様子を、先生が、見回って
歩いていた時、向こうの方で
とても、鮮やかな物が、
目に入って来ました...。
なんだろう? と思って、
近づいていくと、小学3年生の
女の子の、お弁当でした。
中を覗いてみると、お花で、
びっしりの、お弁当箱。
その女の子の、ご家庭は、
お母さんとお父さんと、
その女の子の3人で、
暮らして
いました...。
しかし、遠足の、数週間前に、
交通事故で、お母さんが、
○くなったのです...。
それ以来、父と娘、2人きりの、
生活が、始まりました。
お父さんの、仕事は、
タクシーの運転手さん。
1日交代で、
遠足当日は、勤務でした。
でも、お父さんは、炊飯器で、
ご飯だけは、炊いていて
くれました...。
女の子は、1人で起きて、
ご飯を、お弁当に、
詰めます。おかずは、
自分で、作らなけらば
なりません...。
家にあるのは、梅干しと、
タクアン。そこで、おかずを、
作り始めます。
しかし、小学3年生の女の子に、
できたことは、グチャグチャの
卵焼きだけでした...。
女の子が、その卵焼きを、
白いご飯の横に、入れた時、
お母さんの生きていたときの頃を、
思い出しました...。
お母さんが、生きていた頃は、
とてもステキな、お弁当を
作ってくれました。同時に、
今日、お友だちが、持ってくる
お弁当も、気になり始めます...。
お母さんが、作ってくれる
可愛らしくて、きれいなお弁当。
そう思って、自分の、お弁当箱を
のぞいた時、真っ白いご飯に、
黄色い、ぐしゃぐしゃの
卵焼きだけ...。
女の子は思わず、仏壇の
前に行き、仏壇に刺してあった
お花を、ちぎって、
自分の、お弁当箱に入れ、
びっしりと、お花で埋め
尽くした、お弁当を持って、
来ていたのです...。
この女の子の、担任の先生は、
遠足から帰ると、大声で
泣きました...。
この子の生活を、十分知っていた
自分であったはずなのに、
知っていたつもりでしか、
なかった悔しさに、
泣き続けたのです...。
備考:この内容は、
「感動お届け便」
101万回視聴・2年前
”泣ける話・遠足で少女が
持ってきた、お弁当箱を見て、
先生が一晩中泣く”
より紹介しました。