第4位 「妖怪ウォッチ」
コンクリートに頭から突っ込む 天野ケータ
なぜ、『妖怪ウォッチ』の天野ケータが、
ジャイアンを、差し置いて④位なのか? 納得できない
方も多いだろう。ケータは、毎回、自己紹介して
いるように、”ごく普通の小学生じゃん”、と...。
ところが、マンガを読んで見ると、意外に
ケータは、強いのである。
よく、ジバニャンの「ひゃくれつ肉球」を、
顔面に食らうが、すぐに復活!
また、執事の妖怪・ウィスパーの背中に乗って、
空を飛んでいるとき、電線が顔に引っかかり、
弾力で、空の彼方に飛ばされて、歩道に頭から、
アゴまで、めり込んでも、○ぬことななかった...。
さらに、ネガティブ妖怪「ネガティブーン」に、
刺されそうになった時、ウィスパーが、
「ケータくん、あぶない!」
と、言って突き飛ばすと、
コンクリートの塀に、今度は、頭から腰までめり込んだ。
しかし、顔を、塀からズボッと、引き抜き、
無理な笑顔で、
「だ...、だいじょうぶ...」。
どうも、ケータくんは、劇中の事実として、顔面が、
猛烈に頑丈らしいのだ。ひょっとしたら、
『ドラえもん』のジャイアンの、めり込みパンチにも、
耐えられるのではないか?
計算してみよう。コンクリートを圧縮して
潰すには、1平方cmあたり、500kgの力が必要だ。
コンクリートに、顔から突っ込んで、コンクリートの方を、
破壊したケータの顔面は、これを超える
強度を、有していたということだ。
前述のように、ジャイアンの拳を、
直径8cmとすると、ケーターの
顔面が、同じ面積で、耐えられる力とは、25t である。
おお!ジャイアンの、めり込みパンチの衝撃力は、
6.6t だったから、楽々と耐えられる!
と、いうわけで、ケータが、④位です。
ケータの方からは、ジャイアンに何も、出来ないかも
しれないけど、この人の、打たれ強さは、
空想科学に、燦然と輝く...。
備考:この内容は、
2016-3-25
発行:KADOKAWA
著者:柳田理科雄
「空想科学読本 17」
より紹介しました。