「夜のヒットスタジオ」の紹介...♪ | Q太郎のブログ

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さかのぼっても読んでみてね♥♥

 

 

「夜のヒットスタジオ」

 

 

放送期間:1968(昭和43)年11月~1990(平成2)年10月

曜日/時間:月曜22:00~22:54

主な出演:前田武彦、芳村真理、井上順、古舘伊知郎 など

 

 

 

【現在の音楽番組も受け継ぐ演出を、

次々と生み出した伝説の”夜ヒット”】

 

 

 

 MCとの軽妙なトーク、派手なセットとカメラワーク、

 

サプライズゲストの登場、大物同士のコラボ

 

レーション、解散、引退前の特別企画...。

 

 

 

 今では、当たり前となった、これらの演出を開発・導入し、定着

 

させたのが、『夜のヒットスタジオ』である。

 

番組が始まったのは、1968(昭和43)年。

 

 

 

 午後10時から1時間の生放送というスタイルは、

 

当時の歌番組としては異例で、最初の1クールは、

 

視聴率が伸び悩む。

 

 

 

 だが、出演歌手と、

 

相性のいい著名人を紹介する「コンピューター恋人選び」で、

 

感極まり号泣する女性歌手(いしだあゆみなど)が、

 

続出したことから、”泣きの夜ヒット”として注目度が

 

上昇、初代司会者の前田武彦・芳村真理コンビによる

 

ゲストの本音を引き出すトーク力や、出演歌手には

 

内緒の人物が登場する「ご対面企画」なども好評を得て、

 

1969(昭和44)年には、視聴率42.2%を記録する

 

ほど、フジテレビの看板番組へと成長した...。

 

 

 

 

 

 

 

夜のヒットスタジオ に対する画像結果

 

 

 

 同年、モノクロから、カラー放送に移行した

 

『夜ヒット』は、番組専属バンドに、「ダン池田とニューブリード」

 

を起用。

 

 

 

 バンドによる唱歌や、童謡の演奏とともに、

 

司会者が登場し、フリートークのあと、出演歌手が、ほかの

 

歌手の持ち歌を、ワンフレーズ歌って、バトンリレーの

 

ようにつないでいく「オープニングメドレー」や、

 

エンディングに行われた、視聴者参加型の、

 

「ラッキーテレフォン・プレゼント」が、

 

番組名物として定着する...。

 

 

 

 

 

 初期は、歌手がコントを演じる「歌謡ドラマ」など、

 

バラエティ番組的な要素も強かったが、

 

1976(昭和51)年、井上順が、

 

男性MCに就任した頃から、音楽面の演出を強化。

 

 

 

 派手な電飾や、スモークの多用、大仕掛けのセット、

 

大人数のダンサー、クレーンを

 

活用したスピード感、あふれる

 

カメラワークなど、従来の歌番組には

 

ない、斬新な手法で評判を呼ぶ。

 

 

 

 女性MCは、一時期を

 

除いて、芳村真理が、初回から努めていたが、

 

モデル出身の彼女の

 

ヘアスタイルや、ファッションも、

 

見どころの、1つだった...。

 

 

 

 番組の人気が、最も安定していたのは、

 

芳村真・井上が、

 

コンビを組んだ9年間と、言えるだろう...。

 

 

 

 現在も活躍する疋田拓が、

 

プロデューサーを努めた時期と重なるが、

 

生演奏によるフルコーラスを、基本方針とした疋田は、

 

歌謡曲歌手のみならず、フォーク&ロック系のシンガー

 

ソングライターやバンド、音楽活動をする俳優、

 

さらには、海外のアーティストも、積極的にキャスティング。

 

 

 

 本格的な音楽番組を志向する姿勢と、楽曲を引き立てる

 

演出が幅広く認められ、『夜ヒット』に、出演することは、

 

一種のステータスとなっていく...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 従来の歌番組は、司会者の紹介で、歌手が、自分の持ち歌を、

 

それぞれ披露する「歌謡ショー」形式が主流だったが、

 

疋田時代の『夜ヒット』は、歌手同士のジョイントも

 

推進。

 

 

 

 人気絶頂だったキャンディーズと、ピンク・レディの

 

メドレー対決や、アン・ルイスと、吉川晃司に

 

よる、○行為を連想させる過激なコラボなどは、大きな

 

話題となった。

 

 

 

 また、引退や、解散を間近に控えた大物

 

歌手を送り出す「サヨナラ企画」も、

 

『夜ヒット』が、はしり...。

 

 

 

 

 

 

 

夜のヒットスタジオ に対する画像結果

 

 

 

 第1号は1975(昭和50)年の、ザ・ピーナッツで、

 

その5年後に、山口百恵が引退したときは、唯一、全編が

 

百恵特集となった。

 

 

 

 森昌子、桜田淳子、沢田研二、

 

五木ひろし、新御三家など、そうそうたるメンバーの前で、

 

百恵が、「さよならの向う側」を、涙ながらに歌い上げた

 

姿は、番組屈指の名場面と言えよう...。

 

 

 

 

 なお、名場面と言えば、もう1つ。

 

筆者が大ファンだった、河合奈保子が、

 

長期療養から復帰したときの放送も、

 

挙げておきたい...。

 

 

 

 ステージからの転落で、あわや再起不能の大ケガを負った

 

彼女が、スタジオに集結したファンの前で、涙と笑顔の

 

歌声を披露した様子は、

 

誠に感動的であった...。

 

 

 

 

 

 1985(昭和60)年、月曜から2時間番組となった

 

『夜ヒット』は、『夜のヒットスタジオ DELUXE』に改称。

 

 

 

 1ヶ月間連続で出演する「マンスリーゲスト」制や、

 

過去の映像を活用した「タイムトンネル」企画を

 

導入する。その間に、MCは、古舘伊知郎らに交代するが、

 

視聴率は、徐々に低下...。

 

 

 

 1989(平成元)年に、1時間枠の

 

『夜のヒットスタジオ SUPER』に、

 

リニューアルするも、

 

数字の下落に歯止めがかからず、

 

1990(平成2)年に、22年の歴史に

 

幕を下ろす...。

 

 

 

 

 

 

 

備考:この内容は、

2022-1-25

発行:辰巳出版

「日本懐かしテレビ大全」

より紹介しました。