警戒している相手に、背を向ける者は、
いません。背後を任せるのは、信頼している相手です。
野生では、子猫は、家族におしりを向けて
眠ります。つまり、お尻を向けるのは飼い主
さんを、100%信頼している証拠です...。
また、お尻を向けるだけでなく、KOMONを
あらわにするのは、子猫が、母猫に甘える
気持ち...。
母猫は、子猫の、お尻をなめて排泄を
促しますが、子猫はその時、
「しっぽを立て、
KOMONを、あらわにするポーズ」と、母猫に
甘える気持ちをリンクして覚えます...。
そのため、猫は、
甘えたい相手には、シッポを立て、KOMONを
あらわにして、近寄ったり、すり寄ったりするのです...。
人の手や足の上にKOMONを、ペタリとつけてくる
のは、「飼い主さんの、そばにいたい」のと、
「何かの上に、乗っていたい」という気持ちのミックス。
野生では、地べたは、虫などでいっぱいですから、
少しでも、何かの上に乗っているほうが、安全に
感じます。
飼い主さんの、そばに静止した手や足が
あれば、その上に腰を降ろすのも、無理はありません。
お尻の匂いで、マーキングも出来て、
一石二鳥なのです...。
備考:この内容は、
2019-6-20
発行:(株)西東社
著者:卵山玉子
監修:今泉忠明
「ねこほん」
より紹介しました。