第③位 「とある魔術の禁書目録」
10万3000冊の魔道書を記憶したインデックス!
現実・空想を問わず、記憶力において、
『とある魔術の禁書目録』(インデックス)に勝てる
人は、いないだろう。10万3000冊の魔道書を、
一字一句に至るまで、すべて記憶している!
そんな事ができるのは、彼女が「完全記憶能力」を
持っているからだ。
「一度見たものを一瞬で覚えて、一字一句を永遠に記憶し続ける能力」
だというが、どれほどの記憶力なのか?
筆者の書棚にあるなかで、魔道書に最も近いと
思われるのは、『ノストラダムス大予言 原典
諸世紀』(たま出版)である。厚さは2cm3mm、
重量は520g、10万3000冊もの魔道書が、これと同じ
造本だとすれば、10万3000冊を積み上げた高さは、
2400m、全重量54t。こんなモノを、
人間の頭に収納できるのか!?
問題は、書かれてある内容と量だ。『ノストラダムス』
には、1200編の詩文が綴られている。
魔道書にも1冊に、1200の呪文が載っていると
すれば、インデックスが、記憶している呪文は、
1億2360万!
この量となると、見たものを一瞬で覚えられる
という、その「一瞬」が、問題になる。主人公の
”上条当麻”の目には、インデックスは14歳か15歳
ぐらいに見えていた。彼女が4歳か、5歳で文字を
覚え、来る日も来る日も10年間、1日に
15時間を、記憶に充てたとしよう...。
その長い時間を「秒」に直すと、1億9723万5000秒。
わ~っ!1つの呪文を1.596秒で覚えなければ...!
「インデックスが、可愛すぎる...」
これを、1億2360万回繰り返し、決して
忘れないインデックス。
本当にすごい...!
備考:この内容は、
2016-3-25
発行:(株)KADOKAWA
著者:柳田理科雄
「空想科学読本 17」
より紹介しました。