塙> 今年(2010年)も、アカデミー賞が、発表されましたけど、
作品賞は『ハートロッカー』が受賞しましたね。イクラ戦争の爆弾処理班を
描いた作品です。
土屋> イクラじゃなくてイラク戦争ですよ。イクラが破裂しても
口の中に旨味が広がるだけだろ!
塙> 今回、最後まで作品賞を争った『アバター』の監督
ジェームズ・キャメロンの元奥さんが、『ハートロッカー』の監督を
しているキャスリン・マグローなんですよ。
土屋> キャスリン・ビグローですよ。イクラとか、マグロとか
寿司屋じゃないんですから。
塙> 僕は、『アバター』が受賞すると思ってたんですよ。3Bの?
土屋> 3Dですから。3年B組の生徒や金八先生は、飛び出してきませんよ。
塙> アカデミー賞って、音響編集賞や優秀照明賞とか、みなさんが思って
いるよりもいろいろな部門があるんで、もしかしたら、僕らも気づいてないうちに
受賞してるかもしれないですよ。事務所の人が間違えてファックスを
捨てちゃって知らないだけで・・・。
土屋> 映画に出てもいないし、絶対ありませんから!
塙> いやいや、アカデミー賞を審査するのは、アカデミー会員の方たちで、
その中から賞を決める人を決めるのが、高橋克実さんだから、
「高橋」さんを接待すれば・・・。
土屋> 高橋さんが決めるのは、「レッドカーペット賞」ですから。
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塙> 作品賞以外で話題になったのが、ドキュメンタリー賞。和歌山県太地町の
イルカ漁を、隠しカメラで撮った『ザ・コーヴ』が受賞しました。
土屋> 食文化の違いや、撮影方法をめぐって話題になっているヤツですね?
塙> 間違ってほしくないのが、イルカさんの ”ほにゃらら” を、隠し撮りした作品
ではないことです。マニアの方は注意していただきたいですね。
土屋> 誰も間違わないですよ! しかも、マニアの方って、
失礼な物言いだな!
塙> ヤクルトスワローズにいたパリッシュ選手が、ワニを食べたときも、
ハドラー選手がミミズを食べた時も、日本人は別に怒らなかったわけで、
食文化の違いを、他の国の方から、言われるのはどうかと思うんですよ。
土屋> それは、あまり関係ないとは思いますけどね。
塙> あれ? この映画に出演してイルカの保護を訴えている
オマリー選手じゃないですか!?
土屋> 違いますよ! リック・オバリーという、元イルカの調教師の
方ですよ!
塙> ただ、フランスは、日本が、イルカやクジラを穫ることを非難しないと
思うんですよ。だって、ビートたけしさんが、フランスで賞をもらった
じゃないですか? え~と、マン・・・。
土屋> コマンドール賞です! 危ない、危ない。僕もだんだんと 危機管理能力が
働いて来ましたよ。
塙> 実際、たけしさんは、浅草での下積み時代に、クジラを食べられる飲み屋
『捕鯨船』に支えられてたのは有名な話ですからね。河野通夫さんも
黙っていませんよ!
土屋> 『捕鯨船』の店主が、河野通夫さんって、みんなが知らない人の
名前、出さないでくださいよ。
塙> なんか最近、環境保護を訴える映画は多いですよね。
『REX恐竜物語』や『北京原人』。
土屋> その2作品は、環境保護にまったく関係ないよ。しかも、最近じゃ
なくて90年代のB級映画ですから。
塙> 「自然を守ろう」っていうメッセージを入れておけば、僕でも賞が
取れると思うんですよ。キャストは、もう考えていて、市川海老蔵さん、
蛯原友里さん、蛭子能収さんをブッキングしようかと思っています。
土屋> みんな名前に、エビが付いてるだけでしょ!
塙> ナイツの魅力に取り付かれたアメリカ人が、僕らを隠し撮りしている
可能性もありますよね。「桂子師匠からのスパルタ教育からナイツを守ろう」
をテーマに・・・。
土屋> 僕たちが、桂子師匠に、カッポレを習っている様子なんか観ても
面白くないでしょう・・・。
塙> ほかにも「テレビ静岡の『ヤホーしずおか』のために朝イチの新幹線
に乗らなきゃいけない」とか、「ギャラが安い寄席に1ヶ月出演させられる」
とかを撮ってもらって・・・。いや、僕らは決してツライとは思ってないんで
すけど、「ナイツを解放したい」って言ってる方が、いるみたいなんですよ。
土屋> ただの仕事のグチじゃないですか!
いい加減にしろ!
備考:この内容は、
2010-7-23
発行:(株)竹書房
著者:ナイツ
「ナイツの勘違い時事放談」
より引用しました。