【猫の目】
暗闇で動く獲物を捕まえることの特化した目
瞳孔を調整することで
暗闇での活動を可能に・・・
夜行性のネコの目は、暗い場所での暮らしに
適した機能性を備えています。
特徴的なのは、人間の約3倍まで
大きくなる瞳孔。明るい場所では、
目に入る光を少なくするために
瞳孔が、小さくなり、
暗い場所では、光の感度を
高くするために瞳孔が大きくなります。
光の感度は、人間の6倍以上にもあり、優れた
動体視力と広い視野も兼ね備えているので、
屋根裏でも、ネズミを捕まえるなんてことも、
お手の物です・・・。
【すべてがスローに見えている?】
優れた動体視力を持ちながらも、
静体視力はいまいちなネコ。そのため、
止まっているものには反応しないことも
あります。
動体視力の高さから、
テレビは、コマ送りのように見えているの
では、という説もあるほど・・・。
【視力は低めで色にも弱い】
ネコの視力は 0.2~0.3 程度で、
遠くのものを見るのは苦手。広い視野と
光の感度の高さ、そして優れた聴覚で、
視力の悪さを補っています。
色覚については、青色や黄色は認識する
ものの、赤色は認識できずに黒っぽく
見えているだけのようです・・・。
【ネコの目が暗闇で輝くワケ】
ネコの目には、人間には無い
「タペタム」という反射層があります。
タペタムを使って効率よく光を集めている
ので、暗い場所でも、ぶつかることなく
移動できるんですね。
夜にネコの目が
光って見えるのは、タペタムに反射した
光のせいです・・・。
備考:この内容は、
2021-12-6
発行:宝島社
著者:服部幸
「ネコ学大図鑑」
より紹介しました。