「ガラスを食べる」 28歳 男 会社員
あれは、まだ、私が浪人中だった19のとき、
ひと足早く就職していた友人が結婚し、
特別の日ということになり、みんなで飲み放題の
お店で、お祝いパーティーをしました。
久々のお酒の楽しさと、毎日の勉強のウサを晴らすべく、
私は、記憶がなくなるまで、飲みました。
おかげで、周囲の友人たちに、抱えられるようにして、
その晩は帰宅しました・・・。
翌日、目が覚めて自転車を、駅前に置いて
きてしまったことを思い出し、
区の職員に撤去される前に、取りに行くために外出しました。
家で、顔を洗う時に鏡に写った自分の顔を見ると、
口の周りに、昨日のおつまみを食い散らしたのか、
エビチリのソースのようなものが、
たくさん付いていました・・・。
駅に行く道の途中で、昨日の友人に会い、
昨晩のお詫びを言って、
詳しい話を聞いて、ビックリしました・・・。
酔った私は、一気飲みした後のチューハイのグラスを、
手拍子に合わせて、
バリバリと、音を立てて食べ始めたらしいのです。
焦った友人たちが、グラスを取り上げようとしたところ、
今度は、そのグラスを握りつぶしたそうなのです。
幸い、手の方は無傷でしたが、
その話を聞いてからと言うもの、
「いつ、ガラスの破片が、K●M●Nを、
押し広げて通過するんだろう?」という恐怖で、
4日間、UNK●が
出来ませんでした・・・。
○ぬかと思った・・・。 PU~
備考:この内容は、
2011-4-29
発行:(株)アスペクト
編・著:林雄司
「●ぬかと思った 2」
より紹介しました。