運動をした後でもないのに、イヌが口を開けて舌を出し、「ハアハア・・・」と、
呼吸していることがあります。特に疲れているわけでも、具合が悪いわけ
でもなさそうです。
実は、これは、イヌにとって自然な生理現象なのです。
私たち人間は、暑いときには、皮膚にある汗腺から、汗を出して体温を調整して
いますが、イヌの皮膚には汗腺がなく、肉球など、ごく一部分からしか
汗を出す事ができません。
そこで、暑いときには、口を大きく開けて舌を出し、「ハアハア・・・」
あえいで体温を下げようとしているのです。このように人間と比べると、
イヌは体温調整が、
難しいので、飼い主は暑さに配慮することが大切です。
特に、暑い時期の散歩には要注意!
イヌは、道路から、50cmの高さのところを歩いています。
夏場の地表は、かなり高温になっていて、散歩している
飼い主よりも、ずっと暑い思いを
しています。散歩に出かける時間を 早朝や夕方にずらし、
こまめに水分補給させましょう・・・。
それほど、暑い時期でないなら、
もしかしたら肥満のために、体温が上昇
しやすい体質になっているのかもしれません。
また、子犬や老犬は、体温調整が、
いっそう難しいので、日頃から、気を
つけて様子を見ることが大切です。
夏場は、なるべくエアコンで、室温を調整
してあげましょう・・・。
備考:この内容は、
2011-7-27
発行:(株)PHP研究所
著者:わんこ友の会
「しぐさでわかる”イヌの気持ち”」
より紹介しました。