実は、猫が人に体をこすりつける
などの、甘える行動を多く見せるのは食前。
食後は、激減することがわかっています。
猫は、人間を利用しているだけ? と、疑いたく
なりますが、実際の所は、どうなんでしょう?
それは、猫の歴史を見ればわかります・・・。
猫を含めペットは「家畜」の一種です。
家畜とは、野生動物を、人間の生活に役立つように
改良して飼育したもの。
猫も確かに家畜なのですが、
ほかの家畜と比べると、その成り立ちは、
ずいぶんと異色です。
例えば豚は、人が山に
生きるイノシシを捕まえてきて飼いならし改良したもの。
一方、猫は、人間が農作を始めると
自ら集落に近づきました。農作物を狙うネズミを
捕るためです。ネズミ狩りをする猫を人々は
重宝し、やがて見た目にもかわいいため、食べ物を
与えてかわいがり、飼育するように・・・。
つまり、猫は人に強制されたのではなく、
自ら家畜になったのです。なぜなら、人に守られ、
食事を与えられるという大きなメリットが
あったから・・・。
都合のいい相手だから、
そばにいてくれるんですね・・・。
備考:この内容は、
2019-6-20
発行:(株)西東社
著者:卵山玉子
監修:今泉忠明
「ねこほん・・・
猫のほんねがわかる本」
より紹介しました。