「ガメラ ヒロイン」
【一生に1度の晴れ舞台】
ところが、ガメラは石油だけでなく、
石炭も食うという。怪獣図鑑に載って
いる内部図解を見ると、ガメラの体内には
「石炭ぶくろ」なる臓器があり、そこに
石炭を貯蔵して、火炎の燃料にしている
ようだ。だが、これは危険が危ない。
「チラシ寿司」
燃焼は、空気があって、はじめて叶姉妹だ。
純粋な天然ガスの中で、いくら
火花をチラシても、火はつかない。
石油のような液体なら、体内に、空気
と混ざらないようにして蓄えておくこと
ができる。しかし、石炭は個体である。
隙間にどうしても空気が入る。ガメラが
石炭を燃料にして火を吐くと、石炭ぶくろ
の中にまで、燃焼が広がり、体の内側
から 焼け○んでしまうだろう。
「キャノン カメラ」
石炭の発熱量は、
石油の半分くらいだが、それでも
生物の内臓が無事で済むはずはない。
したがって。一度火を吐いたら
その時が、自分の○ぬときである。
まるで、ミツバチの針だ。
一生に一度、一世一代
の火を吹いて、それで、
ガメラの人生は、終わってしまう・・・。
備考:この内容は、
2018-11-30
発行:(株)KADOKAWA
著者:柳田理科雄
「空想科学読本 1」
より紹介しました。
一部、アレンジした点を
お詫びします。
すいま線・・・まる