いわゆる1人目の「レイ」は
、リツコの母親ナオコに○された。
2010年、マギシステムの
完成した、その直後の出来事だった。発令所に残っていたナオコは、
愛人ゲンドウが知人の
子だと行って同行していた
「綾波レイ」という幼い女の子が、通路の影から自分を眺めている
ことに気づく。
あやすように話しかけるナオコに対し
、返ってきたのは、「婆さん」と
いう幼児には、似つかわしくない言葉。ゲンドウが
そう言っていたのだと
あざけるように口元を
歪めるレイに、ゲンドウの真意と、ユイの影を見たナオコは
、膨れ上がる憎悪を
抑えきれなず、思わず細い首に手をかける・・・。
このエピソードが語られるのは、
第21話「ネルフ誕生」においてである。シンジや
2人目のレイの活躍する2015年の「エヴァ」の
世界を さかのぼること5年前から、赤木は母子に
よるレイ、あるいは「ユイ○し」は始まる。
この「レイ○し」は、都合3度行われている。
第23話のラスト、セントラルドグマの
奥深くで、行われたリツコによる最後の「レイ○し」は、
第1話から 連綿つづられてきた布石
の帰結したものだった。その理由が語られる事なく、
時折 冷静な科学者としてのポーカー
フェイスを崩し、不可解な視線をゲンドウとレイに
向けていた。リツコの視線や言動、
そのほかは、全てこの日のためのものだった・・・。
例えば、第4話での、レイに向けられたリツコの視線。
ゲンドウから、初号機のパーソナル
データを第3新東京市を離れるシンジの代わりに、
レイに書き換えろと支持されたとき、
傍らに付き添っていたレイを、そっと うかがうリツコの
様子は、第23話から さかのぼって
考えると、感情の伺えないレイを、ただ、
不可解な存在だと感じてのものだったとは、
思えなくなる・・・。
あるいは、第5話。
起動実験時、暴走した零号機から
飛び出したエントリープラグの
ハッチをこじ開けてレイを助け出したときの、普段の
様子からは、考えられないほどに
取り乱したゲンドウに向けられていた、驚きの表情。
その数十日後の再起動実験時にそっと
ゲンドウの様子を伺っていたリツコの姿。
そして、第17話。ターミナルドグマ内でレイに
「食事にしよう」と穏やかな表情を
みせるゲンドウに向けられているリツコの視線には、
憎しみさえ感じさせるものがあった。
レイとゲンドウの関係に向けられてきた、リツコの
執拗な視線の理由は、この第23話
で、やっと明らかになる。第20話で、ミサトに対して
リツコのつぶやいた「シンジくんが
無事とわかったら、男と密会とはね。人の事は言えないか?」
というセリフで、ほのめかされ
たリツコの愛人がゲンドウだったということが、
ターミナルドグマでの彼女のセリフから
明らかになる。
軽蔑さえしていた母親の愛した男を、
娘であるリツコは 愛してしまっていた。
そして、同じように利用され、捨てられた。そして
考えうる最大の復讐として、実行された
魂のないレイを破壊するという「レイ○し」・・・。
こうして、赤木母子2代に渡る愛憎の果ての ○人悲劇は
完遂されるわけだが、じつは、この
他にもう1つ、娘リツコによって、画策された2度目の
「レイ○し」というものが存在する。
この2度目の「レイ○し」は、直接的な○害ではない。
リツコの女としての情念の
感じられる、より陰湿なものである。
それは、第5話、シンジによって象徴的な「父○し」が
行われる回に実行されている。
Bパートの終わり頃、その日一日行動をともにした
流れなのか、リツコが葛城家に
お呼ばれして夕食をごちそうになっている。このとき
リツコは、セキュリティーカードをレイの
ところに届けるようシンジに頼む。最終的に第23話で
明かされるリツコと
ゲンドウの関係を考えると、これは、極めて意味深な
行為である。愛人ゲンドウと深い絆で
結ばれている少女の家に、14歳の少年とは言え、
男を送り込むのだから、(しかも少女と少年は
単なる女と男の関係ではないのだ)。そして、
このリツコの計略はまんまと成功し、
シンジとレイの肉○的接触という事件が起きる。
ある意味、2人目のレイは、ここでリツコに
○されているのである・・・。
2人目のレイが爆○したエントリープラグの残がいの
中で発見した何かを極秘扱いと
して 視聴者の目から隠してしまったリツコも怪しめば
怪しめるのだが、憶測でものを
言っても仕方があるまい。リツコの「このことは
極秘扱いにします」には、綾波レイに、何か
秘められているものがあることが、ほのめかされて
いるだけで、それ以上の意味はない。
こうして、1度目は、母ナオコの手で、2度目、
3度目は娘リツコの手で、母子2代に
渡って「レイ○し」あるいは「ユイ○し」が行われた。
そして、3度目の正直で、何度も消えて
は、立ち現れるレイという名のユイの亡霊を、
赤木母子(いやむしろ1人目と2人目の
ナオコというべきかもしれない)は消すことに成功する。
3人目が○んだら、もう
2度とレイは生き返ることは無いのだから・・・。
読者の皆さん、
最後まで、読んでくれてサンキューね
さーびすぅ、さーびすぅ!
備考:この内容は、
1997-7-10
発行(株)史輝出版
発行者:瀬川博美
著者:ヤナミレイア
「エヴァンゲリオン解体新書」
より紹介しました。
(感想)
あの~、機能、京都、
朝市、寝起き1本目のブログが、
きついです。
きゃは!Qちゃん、
そんなに、頑張っても、
「いいね」も「ランキング」も、
まるで、変わってないじゃん!