ハングル精神... | Q太郎のブログ

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パクリもあるけど、多岐にわたって、いい情報もあるので、ぜひ読んでね♥
さかのぼっても読んでみてね♥♥

 

王選手ホームラン に対する画像結果

 

 

 アナウンサーは、喋りのプロだが、

 

テレビのスポーツ中継には、プロでない人もよく

 

出る。解説者という人たちである。

 

大概は、そのスポーツのOBが多く、まあ、専門家と

 

いうことで呼ばれるのだろうが、いや、

 

彼らが実に楽しませてくれるのだ。たとえば、

 

プロ野球・・・。

 

 

 

 王監督の現役時代、ハンク・アーロンを抜く756号という

 

記録を作ったときの解説者

 

がスゴかった。

 

 

 

 

 

王選手ホームラン に対する画像結果

 

 

 

「これは、立派な ”カネジトウ ”です。

 

大変な ”カネジトウ” なのです。世界一の

 

”カネジトウ” です」。

 

 

 

と、「カネジトウ」の3連発であったのだ。

 

 

 

中継を何人かで観ていて、

 

何のことかわからず、一同、あっけに取られたが、

 

1人が「キンジトウのことじゃねぇか?」

 

と、言いだし、

 

 

そう、言われて初めて、

 

「金字塔」という漢字が浮かんだ。

 

 

 

 バントを「バンド」という人がいる。

 

空振りは「カナブリ」で、主審は、

 

「アンパンヤ」である。

 

アンパン屋? なら つぶしあんを2つ。

 

と言いたくなるではないか。

 

 

 

 

 

青田昇 に対する画像結果

 

 

 

 好きだったのは青田昇さん。

 

巨人のピッチャーの出来が良く、青田さんは、褒めちぎ

 

った。ボールに、伸びがあり、しかも、コーナーに決まっているので、

 

まず、打たれっこ無いと言い切った。

 

 

・・・その時、ホームランを打たれたのである。

 

 

 

アナウンサーも困った。

 

 

 

しょうがないから、水を向けた。

 

 

 

「ホームランを打たれてしまいましたね?」と。

 

すると、青田さんの反応が早かった。

 

 

間髪をいれず「詰まっていました」

 

と来たもんだ。

 

 

強情さに、私は、バカウケであったが、

 

全国のアンチ巨人は、「詰まってても、ホームランだ」と、

 

突っこんだことでしょうな・・・。

 

 

 

 

 

 角界では、初代若乃花こと、

 

花田勝治さんが、楽しませてくれた。

 

 

 

二子山親方であった頃、

 

場所前にアナウンサーが、インタビューに出かけた。

 

場所の展望などの話があり、

 

 

 

 

 

花田勝治 に対する画像結果

 

 

 

アナウンサーが、ふと土俵に目をやり、尋ねた。

 

「親方、土俵とは、一体、何でしょう?」

 

 

 

「土俵とは・・・」

 

 

 

親方は、そこで間をおき、続けた。

 

 

 

 

 

「・・・新鮮なものだ」

 

 

 

 

 

 

「神聖」と言おうとして、”新鮮”という発音になってしまった、

 

しまった、

 

しまった、

 

島倉千代子・・・。

 

 

 

 

のだなと、私は、理解した。

 

アナも同様に

 

「そうですか、神聖なものですか?」

 

と、フォローしたのだが、

 

親方は、

 

「そう、新鮮だ。うん、新鮮なものだ」

 

と3回繰り返し、とうとう

 

「土俵は新鮮なもの」

 

に、なってしまったのである。

 

 

 

 話は、これで 終わらなかった。

 

そのころ。増えつつあった、外国人力士に話が及び、

 

ハワイ、トンガ、韓国と進んだ。

 

で、初代若乃花は、韓国人力士について言ったのである。

 

 

 

「彼らには、ハングル精神がある」

 

 

 

 これは、良かった。傑作である。

 

 

 

ハングリーと言いたかったにしても、いい出来である。

 

 

 

以来、気に入って方方で、使っているが、いつも大受けである。

 

 

 

ついには、先だってのサッカーW杯でも使った。

 

 

 

「韓国のベスト4は、立派なもの。

 

ブラジルにハングリー精神があり、

 

韓国には、ハングル精神があった・・・」と。

 

 

花田勝治 に対する画像結果

 

 

 

 

 

備考:この内容は、

2010-4-20

発行:光文社

著者:立川談四楼

「声に出して笑える日本語」

より紹介しました。