叱られているときに、目をそらすのは、
気まずいから?
【見つめ合うのは、猫同士の、お付き合いではマナー違反】
またも、悪さをしたネコ。
捕まえて、抱き上げて、
「どうして、そういうことをするの?!
ダメって言ったでしょう!」と、
効かぬ お説教をしていると、
猫がす~っと目をそらす。
まるで、
「えっ!なんのことだか、わかんな~い♡」と、
シラを切っているみたい・・・。
叱られると、目をそらすのは、
叱られて気まずいからではなく、
猫は、もともと、見つめ合うのが
苦手だから。
呼ばれて振り返ったときなど、返事代わりに、
ちょっと目を合わせるアイコンタクト
は、平気だが、
じっと、見つめられるのは、別問題なのだ。
これは、猫同士の、お付き合いのマナーに反する行動。
見つめ合うというのは、お互いの力を
見定めようとする、いわば、ケンカの前段階になってしまう。
よく、野良猫同志が、少し距離を
とって、じっと見つめ合っているのは、
「コイツ、俺より強いかな?」
「あたしに、かかってくる気が
あるかしら?」と、
探り合っているのだ。
見つめ合いでは、目をそらしたほうが、負け。
その後の、その場所での、上下関係が、決まってしまう。
つまり、「見つめ合う=おい!やるか?!」
というボディランゲージなのだ。飼い主に見つめられた猫は、
ケンカを売られているような気持ちになる。
目をそらすのは、負けを認めている証拠。
これ以上、叱っても、あまり効果はないので、
そのあたりで、おしまいにしてあげて・・・。
備考:この内容は、
平成22-6-30
発行:(株)日本文芸社
監修:竹内徳知
「学校で教えない教科書
面白いほどよくわかる
ネコの気持ち」
より紹介しました。