多彩な楽曲を鮮やかに披露 ドラマ性・音楽性ともに魅力全開！
「glee/グリー」
世界中がとりこに！待望のシーズン3も。
新旧ミックスされたハイ・
クオリティな音楽と、ポジティブ
なメッセージに溢れたストー
リーで、今や、世界中で gleekと
言われる熱狂的なファンを生み 
出している。
『glee/グリー』。
待望のシーズン3が、早くも日本
に上陸し、ファンを魅了し続け 
ている。
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夢の全国大会に、出場を果たした
ものの、残念ながら決勝へは
進めなかったWマッキンリー
高校のグリー部。あと一歩のところ
で、夢破れた悔しさに燃える
顧問のウィルは、新学期早々、
今年は、徹底したスパルタで勝利を
目指すと生徒たちに宣言する。 
だが、過酷なブートキャンプで
練習をするうち、次第に仲間たち
の間に、不協和音が、芽生え始め 
る。
そんな中、一部の部員たち
は、卒業を控え、将来について
真剣に考えるのだが・・・。
冒頭から、傷ついた心を隠すため
に、グリー部も、チア部も捨て、
髪をピンクに染めて、やさぐれた
クインが、登場したかと思うと、
常にレイチェルにメインを
持って行かれてしまうメルセデスが、
反旗を翻し、なにやら波乱の 
空気で、スタートするシーズン3
だが、ブリトニー・スピアーズや、
グウィネス・パルトロゥなど、
豪華なゲストやトリビュートで、
話題を集めたシーズン2から一転、
クリエイターのライアン・
マーフィーが、「今シーズンでは、
キャラクターのドラマに重点を置く」
と、宣言した通り、ストーリー性
を重視したエピーソードで
綴られている。
ミュージカル・シアター
への、夢に邁進するレイチェル
やカート、そんな彼らを見て
フィン、親の期待と夢の狭間で揺れる
マイク、ミュージカルの演出
を任されたことで、自信を身に
つけるアーティなど、それぞれの
キャラクターが葛藤し、成長
していく姿が、じっくりと描かれる
ストーリーには、これまで以上
に、感情移入してしまうだろう・・・。
特に、第5話の「FIRST TIME」
は、シーズン初期のエピソードの
中でも、秀逸な出来。
タイトル通り
初体験をテーマにした
ストーリーは、保守派の団体から抗議を
、受けもしたが、その内容は、
スイートで、愛あふれる必見のエピソー
ドだ。
今シーズンでレイチェルや
カート、フィンら一部の生徒の
卒業が発表されているだけに、
新たなスター誕生にも注目が
集まっている。 
日本でも、先ごろ
まで、オンエアされていた
『Gleeプロジェクト』の優勝者たちが
登場するのも、シーズン3の大きな
見どころの1つ。
1話と、8話には、準優勝者のリンジーが登場
し、4話からは優勝者の1人、
ダミアンが、アイルランドからの
交換留学生ローリー役で出演。
9話のクリスマス・エピソード
からは、もう1人の優勝者
サミュエルの出演が決定している。
また、このクリスマス・エピソー
ドは、シュー先生役のマシュー・
モリソンの監督デビューエピ
ソードにもなっており、いろん
な意味で、注目を集めること
間違いない・・・。 
さらに、クインとパック
の子供を、養子にしたレイチェルの
実母にして、元ボーカル・
アドレナリンのコーチ、シェルビー
が、重要な役どころで、カムバック
している点も見逃せない。
もちろん、音楽については、言わずもが
なの、クオリティで、多彩な楽曲を
披露してくれるので、ドラマ性、
音楽性共に、『glee/グリー』
らしい魅力に、あふれたシーズンだと
言えるだろう・・・。
備考：この内容は、
2011-12-16
発行：（株）キネマ旬報社
「2011-2012 これが面白い！
海外テレビドラマ
ベスト・テン」
より紹介しました。