【子猫の頃、兄弟たちを遊びに誘うときにしたポーズ・・・】
例えば、新聞を読んでいる時、飼い猫がやってきて、広げた新聞の上に、どかっと身を投げ出し、
ゴロゴロ転げて見せることがある。
「ちょっと、やめて!」と、どけようとすると、今度は、その手にちょっかいを出してくる。追い
払っても、また戻ってきて、ゴロンゴロンの繰り返し・・・。
これは、猫の「私をかまって!」というサイン。猫は、構われすぎるのも嫌いだが、無視され
るのも、面白くない。飼い主がふだん、自分に向けている関心を、ほかのもの(新聞や電話、
パソコンなど)に向けていると、「ちょっとちょっと、どういうこと?」と不審に思い、「こっちも
見て!」と、アピールするのだ。また、読書やパソコンでの作業は、猫から見れば、じっとしている
ようなもの。「ヒマなら遊ぼうよ!」というお誘いでもある。追い払おうとする手を出せば、
それを、「あ、遊んでくれるんだな?」と解釈。じゃれついて遊ぼうとする。
このように、ゴロンと寝転んで、おなかを見せるのは、子猫の頃、兄弟猫たちを遊びに誘うときに
していたポーズ。
ちょっと遊んであげれば、気が済むことなので、時間があるなら相手をしてあげよう。
コミュニケーションが深まって、より猫と、仲良くなれるはずだ・・・。
備考:この内容は、平成22-6-30
発行:(株)日本文芸社
著者:竹内徳知
「面白いほどよくわかるネコの気持ち」
より紹介しました。