【・・・なでてほしい「とき」と、なでてほしい「ところ」に気づいてあげよう】
猫が、自分のそばで、安心したように、寝そべっているのを見れば、「かわいいな~」と思って
撫でるのは、自然の情け。ネコも気持ちよさそうにゴロゴロ・・・このまま眠ってしまうのか?と思いきや、
突然、なでている手をバシッ!と、払い除けて立ち去ってしまう。「さっきまでの、甘い関係は、
どこへ行ったの?」と、残されて呆然とする飼い主さん。こんな不可解で唐突な行動は、よくある
猫の気まぐれと、あきらめるのは早い・・・。
基本的にネコは、「自分が、なでてほしいときだけ、なでられたい」という、非常にワガママな
生き物なのだ。そして、自分から「なでて!」と要求しておきながら、飽きるのも非常に早い。
さっきまで、なでてもらって、気持ちよかったのは事実でも、すぐに「もう満足」となり、それに、
気づかず、なで続けられると「しつこい!」と、飼い主を追い払う。飼い主にとっては「???」 でも、
猫にとっては、筋が通った行動なのだ・・・。
また、なで方にも、かなり高度な要求をしている。自分が、なでてほしいところだけを、なでて
ほしいし、タッチの強弱も好みがうるさい。例えば、耳の後ろや、あごの下など、自分でグルー
ミングできない場所は、ちょっと強めに、指の腹で(爪は立てない)掻く感覚で、背中やお腹は
優しくゆっくりなど、場所によって違うし、ちょっとでも強くなでると 「やめて!」となる・・・。
備考:この内容は、平成22-6-30 発行
監修:竹内徳知
発行:日本文芸社
本体:1,300円+税
学校でお教えない教科書
面白いほどよくわかる
「ネコの気持ち」より紹介しました・・・。