これまでにアジア、ヨーロッパツアーを大成功
させるなど、国内外から大きな支持を集めている
5人組ロックバンド、「ダウト」が、今年3月4日に
バンド始動15周年を迎える。メンバーの幸樹(Vo.)と
威吹(Gt)は、大きな節目を前に、こう語る。
威吹> 気づいたら15年経っていた、という感覚。同時に、
それって客観的に見ると、すごいことなのかもな?と、
感じたりもします。
幸樹> ある程度の結果が出たら、僕はすぐ、辞めちゃう
タイプなんですけど、ダウトでは、つかみたくても、
つかめてないものが、まだまだたくさんある。それ
をメンバーとファンと一緒につかもうと続けて
きた15年だったと思います。
1月9日には、ベスト盤『全身全霊謳歌集:弐』を
リリース。新曲に『一斉風靡ファクト』に加え、バンド
の歴史を彩ってきた人気曲の数々がすべて再
レコーディングされた形で収録されている・・・。
幸樹> 当時の勢いや、身の程知らずなマインドには、
どうやっても、勝てない部分はあったんですけど・・・(笑)。
でも、今だからこそ、手が届くようになった表現を
詰め込むことができたし、今の自分達の解釈で
再録できたのは面白かったですね。
威吹> 昔の曲を、今のドラム(直人・15年加入)が叩くこと
で、グループがまず、変わっていると思いますね。
それプラス、今のシーンの音の傾向も積極的に
取り入れているので、どの曲も、まったく違った感覚で
楽しんでもらえるんじゃないかな?
そんな、ベストを引っさげ、ダウトは現在、全14
公演のワンマンツアー『自作自演!ダウト 祝
15周年単独公演 TOUR'22「フラッシュバック」
を開催中。彼らにとって、キャリアの幕開けを
飾った曲名 「フラッシュバック」をツアータイトル
に掲げていることからも、今、ツアーにかける並々
ならぬ気合が伝わってくる。
幸樹> 15年間、たくさんのファンの方との、出会いが
あったからこそ、僕らは、今も、ステージに立てている。
だから、今回のツアーでは、すべての時代から、まんべ
んなく、選曲しようと思っていて、離れてしまって
いた方も、絶対に知っている曲が1曲はあるはず。
皆さんにとってのダウトの思い出が、”フラッシュ
バック”するようなライブにします。
そして、3月4日には、ツアーファイナル
「フラッシュバック・ジャッジメント」・・・15周年
当日祭・・・」が、活動の集大成として、ダウトは、大きな
覚悟を迎えて、中野サンプラザのステージに立つ・・・。
幸樹> この日のライブによって、今のバンドの立ち位置
をしっかり判断し、この先、どうするべきかを考え
ようと思います。そういう意味での”ジャッジメント”。
別に活動休止とか、解散とかって話ではないんだ
けど。時間は有限なんでね、ただ、がむしゃらに続ける
のは、ちょっと違うかな?って。3月4日以降の
スケジュールは完璧に白紙です。
威吹> どうなるか、わからないから、正直、不安はあります
よね。まぁ、でも、ダウトとして、理想の活動をする
ために、必要なジャッジメントなんだと思います。
だからこそ、当日は、僕らのすべてを、全力で注ぐ
つもりです。
バンドを長く続けて行きたいからこそ、惰性で
走り続けることを良しとしない、彼らが下すのは、
果たして、どんな決断となるのか?歴史的な一夜、ぜひ
会場で目撃してほしい・・・。
威吹> ファンのみんなには単純に楽しんでもらいたい
気持ちが強いですけど、僕らとしては、本当に覚悟
を持って挑むライブなので、その勇姿をぜひ、見て
もらいたい。それに尽きますね・・・。
インタビュー・文/もりひでゆき
備考:この内容は、2022-1-15 発行
「ローチケ」より紹介しました・・・。