ヒトは酒を飲むと醉っ払うが、他の動物はどうだろう?
哺乳類に関しては、多くの動物が酔っ払うと考えられている。
ヒトが酒を飲むと、血中にアルコールが入り、そのアルコールが大脳皮質に
到達、同皮質が麻酔状態になる。それが酔っ払うメカニズムで、哺乳類にもこの
メカニズムが働く。
例えば、サルに酒を飲ませると、ヒトと同じような千鳥足になって酔っぱ
らってしまう。
アルコールを飲むと酔っ払うのは、大型哺乳類も同様だ。アフリカの
ウガンダでは、ゾウの酔っ払った姿が観察されているアフリカゾウの群れがヤシの
実を食べたところ、そのヤシの実がアルコール発酵していたため、アルコールを
体内に摂り入れることになってしまった
ゾウは、やがてコロコロとよろめき、しまいには千鳥足になったり、ぶつかりあった
りしたという。
ただ、すべての哺乳類が酔っ払うとは言い切れない。アザラシやアシカなど、
皮下脂肪の分厚い大型動物の場合、血中に入ったアルコールが脂肪に溶け込み
やすいため、大脳皮質にアルコールがなかなか到達しない。多少のアルコールでは、
酔っ払らわないと考えられるからだ・・・。
備考:この内容は、2013-3-30 河出書房新社 博学こだわり倶楽部(編)・著
「誰に話してもすべらない雑学」より紹介しました・・・。