手作りなのが「クッキー」で、大量生産されて
商品になったものが「ビスケット」?こんなふうに
思っている人も多いのではないか。確かに「クッキー」
には、手作りイメージがあるものが多いし、
「ビスケット類の表示に関する規約」にもそのことが
うたわれている。
「クッキー」
規約によると、「手作り風の外見を
有し、脂肪分の合計が40%以上のもの」
という定義がある。
「ビスケット」
同じように小麦粉、バター、牛乳
などの乳製品を原料に焼いたものだが「糖分、脂肪分
が40%未満のもの」とある。
製法や原料の違いによって、ビスケットを
「ハード」、「ソフト」、「ファンシー」の3タイプに分ける
分類もある。これによると、糖分、脂肪分の少ない
ものが、「ハード」、多いものが「ソフト」になる。
この分類では「クッキー」は「ソフト・ビスケット」
の一種に分類される。「ソフト」に、さらに糖分、
脂肪分や副材料を加えたものが、「ファンシー・
ビスケット」ということだ。
似たようなお菓子に「サブレ」があるが、こちら
は、フランス語。これら3つは、ともにさまざまな
国から日本に伝来したお菓子で,同じようなお菓子が、
各国の呼び名で伝えられたもの。アメリカ流の
「クッキー」、イギリス流の「ビスケット」、そして
フランス流の「サブレ」、すべて似たような原料を
使った菓子である。その後に、日本国内で、ああでもない
こうでもないと定義づけられた産物だ・・・。
備考:この内容は、2006-9-10発行 廣済堂出版
違いがわかる大集団/著 「2つの違いわかりますか?」
より紹介しました。