ジェットモグラ...その5 | Q太郎のブログ

Q太郎のブログ

パクリもあるけど、多岐にわたって、いい情報もあるので、ぜひ読んでね♥
さかのぼっても読んでみてね♥♥

 

「土に埋もれてもがき●に」

 

 

 

 第3の問題。残土である。地面を掘ると当然土が出る。砕かれて空気が入る

 

ため、体積は掘る前の2倍から3倍になる。地底戦車がこれをどう処理している

のかも、大きな問題である。

 

 

 モグラなどの地中動物は、もともと柔らかい土を押し広げながら進むため。

 

残土は問題にならない。また、トンネル掘削や地下鉄工事では、掘る機械そのもの

よりもずっと大きな空間を作ったり、パイプ状になった機械の内部に土砂を

落とし込んだりして、出た土を次から次へと地上に運び出すのである。

 

 これに対して、地底戦車は、車体がギリギリ通れる穴を単独で掘って行くのだ。

 

ドリルが掘り崩した土を車体の後方へ送るシステムが不可欠だが、それでも2倍

 

から3倍に膨れ上がった土を置く場所は、

どこにもない。数m進んだところで、

前にも後ろにも進めずもがき●にである。

 

 

 これを避けるためには、後援部隊を

組織して、ベルトコンベアーなどを使って

 

土を地上に送り出さなければならない。

こうなるともう、戦略行動というより、

土木工事だ。正義の組織よりも、土建会社に

任せたほうがよかろう。

 

 

 しかし、おそらく火山の噴火口に匹敵

 

するような熱さ、想像を絶する大騒音の

中での工事になる。人間はまず働け

まい。ロボットを使うにしても、金属部品

では熱に耐えられない。電気系統まで

耐熱セラミックスでできたロボット軍団を

量産し、これをこき使うことになる。

 

 

 いずれにしても、地底怪獣1匹倒すのにえらい騒ぎである。唯一の救いは、

大土木工事による経済波及効果が期待できるということか・・・。

 

 

 

備考:この内容は、2016-12-2 (株)KADOKAWA 柳田理科雄著

「どっちがすごい!?空想科学読本」より紹介しました・・・。