「北里柴三郎」(1853~1931)
北里柴三郎は、日本が生んだ世界的な細菌学者。熊本に生まれ、熊本医学校
を経て東大医学部を卒業。34歳の時、ドイツに留学する。
北里は、細菌学の世界的権威コッホのもとで、ドイツ滞在4年目から、
破傷風菌の研究を始める。その研究によって、血清療法の基礎を固め、北里の
名は世界に知られることになった。北里はその功績によって、1901年、第1回
ノーベル賞候補に挙げられたが、受賞には至らなかった。
40歳で帰国した北里は、日本にも伝染病研究所を作ろうと計画していたが
先輩学者のねたみと嫉妬にあって困窮した。その窮状を救ったのは、福沢諭吉
だった。福沢は、自らの土地を提供、資材を投げうって、北里を所長とする
私立伝染研究所を建設する。
これが実を結んで、北里は、1894年、世界で長いあいだ●の病として恐れ
られてきたペスト菌を発見。さらに1897年には、新入所員である志賀潔に
よって、赤痢菌が発見された・・・。
備考:この内容は、2020-6-1 青春出版社 話題の達人倶楽部 編
「科学のネタ大全」より紹介しました・・・。