
不動産屋の張り紙に「広くて快適なバルコニーつき」、
「洗濯機設置可能のベランダつき」などと物件
説明があるが、この「バルコニー」と「ベランダ」、
そもそも広さの違いなのか?用途の違いで呼び名
が違うのか?いったいどう違うんだろう?両方
とも,2階以上に設置された家屋からせり出した
空間を指す言葉だが、2つにはこんな違いがある。

「バルコニー」
屋根のない露台のこと。南ヨーロッパ
など日差しの強い地方では、家を作る際、強烈な
太陽光線を避けるために、比較的小さな窓に設計する
のが常。そこで、人が必要に応じて日光を浴びる
ために、家の中以外に別のスペースが設けられた。
これが「バルコニー」だ。だから屋根は不要。花を
飾ったり、趣味のスペースにしたり、日光を楽しむ
空間になっている。ちなみに「バルコニー」の語源は
ヒンディー語からきたものらしい。
「ベランダ」
家からせり出した屋根つきのスペース
をいう。雨が多い日本では、こちらの「ベランダ」
が主流である。日光の量もほどよい温暖気候のため
窓も比較的大きく作り、屋根つき「ベランダ」で
洗濯モノを干したり、イスやテーブルを置いたりして
楽しむ。日本のマンションの屋外スペースの多くは、
上の階の屋外スペースが屋根の役目をはたし雨を
しのげるから「ベランダ」ということになる。

ただし、「バルコニー」、「ベランダ」に関する法律
上の細かな定義づけはないため、建築家や不動産業者
の判断で、「ベランダ」、「バルコニー」を区別して
かまわないというのが現状だ・・・。
備考:この内容は、2006-9-10 (株)廣済堂出版
違いがわかる大集団編 「2つの違いわかりますか?」
より紹介しました・・・。