
痛風は、「風が触れても痛い」と表現され
るほどの、激痛だから、その名がついた病気。
発症するのは、30~40代の働き盛りの男性
が圧倒的に多く、「ある朝起きたら、手足
にとんでもない激痛が走った」というよう
に、症状が出るまで気づかない人が多い。
痛風の痛みの原因は、尿酸ナトリウムの
蓄積によるものだ。尿酸は、人の体では
分解できないため、ふつうは尿と一緒に排出
される。

ところが、処理しきれないと、手足など
の末端や、関節などに結晶化してたまって
しまう。
すると、尿酸ナトリウムの結晶を異物と
みなした白血球が、排除すべく攻撃を
始めるのだ。それで、手足に激痛が走るので
ある。
痛風は、おいしい食べ物に多く含まれる
「プリン体」が原因と言われる。そこから、
「現代のぜいたく病」とも呼ばれて
いるが、このプリン体が多いことで
有名なのが、晩酌に欠かせないビールだ。

これが、どれほど多いかといえば、100g
に含まれるプリン体の量は、
ウィスキーは0.12mg、ワインは0,39mg、
焼酎は0.03mg。
それらに対してビールは6.86mg
とダントツトップである。
そのため、最近では「プリン体●
%カット」と謳った発泡酒が各メーカー
から発売されいる。ただし、ビールさえ
控えれば、あとは何を食べてもよいという
わけではない。

ビールは、アルコールの中では、プリン
体が多めというだけで、食品と比べれば、
特に多いとは言えないからだ。牛ヒレ肉、
レバー、エビなど、ビールより圧倒的に
多くのプリン体を含む食品もある。ビールを
控えても、プリン体たっぷりのおつまみを
食べていては意味がない・・・。