
地球に生物が生まれたのは、今から40億年ぐらい前だと考えられています。最初
に生まれた生物には、男性(おす)と、女性(めす)の区別はありませんでした。その
ころの生物は、成長して大きくなると、2つに別れて増えて生きました。同じ生物が
増えていくという単純な形でした。
ところが、約15億年前に、オスとメスに別れた生物が出てきました。オスと
メスが分かれると、協力して子供を作らないと、増えることができません。ひとつ
の生物が別れて増えるよりも、面倒だと思えるでしょうが、それでも、オス
とメス別れることが必要だったのです。
地球では、気温が高くて酸素が少なくなった時期があったり、逆に、気温が
下がって氷河期になったりしました。環境が変わったときに、どう生き残るかが
問題でした。

ひとつの生物が2つに分かれるのでは、環境の変化に弱いという性質を持って
いると、みんなが同じ性質を持ってしまいます。突然、寒くなったり、病気が
広がったりすると、誰も生き残ることができません。
オスとメスに分かれることで、お互いのいいところを受け継いだ子供が
生まれてきます。こうして、環境が変わっても、その変化に対応して生きていくことが
出来るようになったのです・・・。
備考:この内容は、2015-7-7(株)アントレックス
「子供のなんで?に答えます!」より紹介しました・・・。