断食よりすごい!不眠拷問のこれだけの恐ろしさ... | Q太郎のブログ

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パクリもあるけど、多岐にわたって、いい情報もあるので、ぜひ読んでね♥
さかのぼっても読んでみてね♥♥

 

 

 

 江戸時代、S島には金山があって、全国から流刑者が送り込まれ金の採掘を

 

していた。という話はあまりにも有名である。

 

 罪人とはいえ、相当な重労働を強いられていたため、耐えきれずに自○する者

 

や動けなくなって監視の役人にむち打たれる者。あるいは、金をこっそり懐に

 

忍ばせて、脱走しようとする者など、さながら地獄絵図の」ようだったとか・・・。

 

 

 

 金を持って逃げようとしても、まわりを日本海に囲まれた島である。荒波に

 

むかって泳ぎ出しても対岸にまでたどり着くことは至難の業。ほとんどの罪人は、

 

役人に捕まってしまい拷問を受けたとか・・・?それとも、もっとつらいとされる、

 

「うつつ攻め」だったというから、今もそこに残る怨念には相当強いものがあるらしい。

 

 

先生を目指す大学生がインタビュー「楽しくて幸せな日々だった ...

 

 Tさんは、ある年の春、S島の小学校に新任教師として就任した。

 

島に来た最初の夜、「一人では何かと不便だろう」と、隣に住む

 

学校の用務員さん夫婦が、彼を招待してくれた。

 

 

 そのとき、用務員さんは、この地にまつわる話をし始めた・・・。

 

 

「この島は知っていると思うが、むかし金山があって、たくさんの罪人が拷問

 

を受けて○んでいったんだ。それも、ただの拷問じゃなくて、眠らせないという

 

おそろしい拷問だったらしい。この官舎の建っているあたりは、ちょうどその

 

眠れないまま精神に異常をきたした罪人を、生きながらにして埋めた場所だったんだよ」

 

と、いうことであったが,Tさんは、用務員さんが、自分をからかうためのつくり話

 

くらいにしか考えず、その時は、まったく本気にしなかった・・・。

 

歓迎の酒で酔っぱらった彼は、用務員さんの話などまったく忘れ、布団に

 

入るとあっというまに寝入ってしまった・・・。

 

 

それから、どれくらいたったのだろうか・・・。

 

 

 Tさんは、なにかが激しく窓をたたく音で目を覚ました。何事かと思い

 

起き上がろうとしたが、どういうわけか、からだが動かない。身動きすることも

 

できず、音のする方向をじっとみつめていた。全身が総毛立っていることはわかる

 

が、どうやっても起き上がれない。意識だってしっかりしているのにである。

 

 

 そんな状態がしばらく続いていたあと、突然、どうやっても動くことが

 

 

できなかったからだを、何者かが鞭のようなもので叩き出した。あまりの痛さにTさん

 

は、悲鳴を上げたが、容赦なくたたきつけてくる。

 

9,110点の鞭のストックフォト - Getty Images

 

目を開けると、部屋にあった

 

鏡に、それまで見たこともないような白い服を着た人相の悪い、しかし、なんとも

 

眠そうな目つきをした男が、ムチを持って立っている姿が映っているではないか。

 

 つぎの瞬間、Tさんは、その男と視線が合ってしまった・・・。

 

 

 

 

 男はニヤリと笑うと、鏡の中に引きずり込もうとする。Tさんは夢中で

 

もがいたが、鞭で足をしばられズルズルと、鏡に中へ引きずり込まれてしまった・・・。

 

 

 

このまま鏡の中からは外へ出られないのか・・・と考えながら、お経を唱えて

 

いると、男は急に表情を和らげ、Tさんに小さな金の塊を差し出した。なんだろう?

 

と、不思議に思った瞬間、彼の体はものすごい勢いで鏡から飛び出し、

 

布団の上に投げ出されたのである。記憶はここでプッツリと切れてしまった・・・。

 

 

明るい人気者の学校用務員が見せた突然の涙 理由に「もらい泣き ...

 

 翌朝、背中の痛みで目を覚ましたTさんは、その瞬間、昨夜の夢をはっきりと

 

思い出した。しかし、夢にしては、あまりにも感覚がはっきりとしているし、背中

 

には、みみず腫れのような蹤がある。そして、手には、小さな石をしっかりと

 

握っていたのである。

 

 

 朝食を誘いにきてくれた用務員さんに、昨夜のできごとを話すと、

 

 

「それはきっと、金を持って逃げようとして捕まった罪人なんだよ。拷問に

 

逢ったあげく、○んでしまったんだろうな・・・」

 

 

 

 手に握っていたあの石は、そして、みみず腫れのような蹤は・・・Tさんの体験は、

 

夢ではなかったのだろうか・・・?

 

 

 

 

 

 

備考:この内容は、1993-12-1 (株)青春出版社 夜中の王様クラブ編

「退屈知らずの朝まで読本」より紹介しました・・・。