ウソみたいなホントの話「魂」には重さがあった... | Q太郎のブログ

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さかのぼっても読んでみてね♥♥

 

 

 

 

 自動車セールスマンの松本さんは、臨○体験をした一人である。

 

 その日の松本さんは、風邪をこじらせて会社を休んでしまったが、

 

夜になると熱も下がり、体調もだいぶよくなっているような気がしていた。

 

 いつもの夜と同じように、布団のなかで、カーレースのビデオを診見ながら

 

眠りに就こうと思ったが、なかなか根付かれない・・・。

 

 

 

「昼間、ずいぶんと長い時間寝てしまったからな」

 

などと、考えながら何度も寝返りをうち、なんとか眠ろうとしていた・・・。

 

 

 

 やがて、レースのビデオも終わってしまい、部屋は真っ暗になった。テレビが

 

ザーッという音をたてているだけ・・・

 

 

 

 そのとき突然、松本さんのからだに悪寒が走ったかと思うと、激しい

 

嘔吐にみまわれ、さらに全身を倦怠感が襲った。そして、今まで聞いたことも

 

ないような音が、どこからともなく聞こえてくると、不思議なことにスーッと

 

からだが楽になり、とてもリラックスした気分になったのだ。

 

 

 

「なんだか、からだから魂がスッと抜けたような気がする・・・」

 

 

 

 などと考えていた松本さんが、ふと、気づくと、自分のからだが、ベッドに

 

横たわって居るのが見えた。どうやら自分自身は、フワフワと天井のあたりをさまよって

 

いるようだ・・・。

 

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 ふわーっと、天井に吸い付けられた感じになり、自分の肉体を眺めている。

 

彼の魂は肉体を離れてしまったのだ。

 

 

 

 もともと、霊感の強かった彼は、自分が幽体離脱しているのがわかった。

 

 

「あぁ、おれのからだが見える。もう、○んでしまうんだろうか・・・?」

 

 

 空中を移動するなんて、なんとなく軽やかだろうというふうに想像してしまうが、

 

じつは、自分のからだを垂直に保つことが困難なため、非常に不安定な感覚

 

なのである。彼はお化けの背筋がピンとせずに、ゆらゆらとして頼りに感じで

 

あるのは、こんな感覚のせいかもしれない。などということをこんな状況にも

 

かかわらず考え、妙に納得してしまった。

 

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 反対のほうを見ると、目の前には川が流れていて、美しい女性が対岸で手招き

 

をしている。からだは自然と、そちらのほうに引き寄せられていく感じがする。

 

もう自分のからだには帰りたくない。

 

 

 

 そのとき、電話のベルが鳴った。窓の外は、すっかり夜が開けている。

 

 留守番電話が作動し、女性の声が聞こえてきた・・・。

 

 

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「松本さん、大丈夫ですか? 電話に出られないほど、容態が悪いので

 

しょう? 。それとも○んじゃたtりして・・・なんてことはないですよね?今日は、

 

元気に出社してくださいね」

 

 

 

 電話の主は、松本さんの恋人だった。

 

「彼女が呼んでいる。やっぱり帰らなくては・・・」

 

と、思ったとたん、意識がまったくなくなった。

 

 

 

ふわふわと空中をさまよっていた魂は肉体に戻り、元気を取り戻した松本さんは、

 

彼女の願い通り、翌日からふたたび会社に出勤したのである。

 

 

 

 もし、あの川の対岸で、手招きをしていた女性のところへ渡っていたら・・・

 

ひょっとすると彼は、○んでいたかもしれない・・・。

 

 

 

 

 

備考:この内容は、1993-12-1 (株)青春出版社 夜中の王様クラブ編

「退屈知らずの朝まで読本」より紹介しました・・・。