人に笑顔を届ける仕事... | Q太郎のブログ

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パクリもあるけど、多岐にわたって、いい情報もあるので、ぜひ読んでね♥
さかのぼっても読んでみてね♥♥

 

 私は21歳のときにデビューしたのですが、仕事をはじめた頃、

 

初めて入ったプロダクションの社長に、「あなたは人に笑顔を届ける

 

仕事をしているんだから、常に自分が笑顔じゃないとダメですよ」

 

と言われました。けれどそのときは、その言葉の意味がよくわからな

 

かったんです。私はまだ大学4年生で、仕事を始めたと言っても、

 

右も左もわからず、余裕もありませんでした。そのなかで、「私

 

だって、いつもいつも楽しいわけじゃないし、その時の気分もあるし、

 

無理に笑顔なんてできない」 と考えていたんですね。

 

 

 

 その言葉の意味がわかってきて、自然と笑顔になれるように

 

なったのは、ずいぶん経ってからだと思います・・・。

 

 

 

 

 

 どんな仕事でもそうですが、長く続けていると、だんだん自分の

 

やっていることが見えてきますよね。すると余裕も出てきて、仕事

 

の意味や、周りにどう見られているかもわかってくる。同時に、

 

自分にできること、できないこと、向いていること、向いていないこと

 

もよくわかってくる。そうすると、人と比べて落ち込んだり、

 

ぎすぎすしたりすることもなくなってきます。そうやって、どこかに

 

余裕がないと、周りまで巻き込むような笑顔にはなれません。その

 

ことがわかるようになったんです・・・。

 

 

 

 

 そういう意味では、クイズ番組も、最近、やっと楽しめるように

 

なってきました・・・。

 

 

 

 

 

 実は私、クイズ番組に出始めた頃は、とてもつらかったんです。

 

クイズは好きだし、お芝居の現場とは違う方とお会いできるし、

 

それはそれで楽しかったはずが、だんだん正解できないと、それが

 

苦しくなってきてしまって、「頑張らなくちゃ」 と無理して、余裕が

 

なくなっていきました・・・。

 

 

 

 

 

 でもある時、クイズ番組の現場で、古くからの知り合いに、

 

「宮崎さん、最近ちょっと楽になったでしょう。無理なく笑顔が出る

 

ようになってきたわね」 と言われたんです。私、それまでよっぽど

 

思い詰めた顔していたのかぁ、と驚きました・・・。

 

 

 

 

 お芝居は「役」ですから、泣いても笑っても「自分」ではない

 

ので、ある意味、楽なんです。でもクイズは素の自分が出てしまい

 

ます。視聴者の方にもそんなふうに見えていたのかと思ったら、

 

申し訳ない気持ちになりました。だって、そんなに思い悩んで回答する

 

人を見ても、楽しくないですよね・・・。

 

 

 

 

 

 見ている方にとっては、私が正解することも、間違うことも、

 

そんなに大きいことではなかったんです。ただ、楽しければいい。

 

そのことに気づいたら、気持ちが楽になって、私自身が本当に楽しめ

 

るようになったし、自然な笑顔も出るようになったんですね・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

備考:この内容は、2018年11月29日発行

PHP 「『笑い』がいい人生をつくる」より紹介しました・・・。