人は眠らないと、シにます。インドなどの修行僧・サドゥーの中には「寝たことがない」
と豪語する人もいますし、ギネスにはアメリカの高校生が264時間、およそ11日間眠らず
に過ごしたあという記録があります。1964年のことです。その後 2時間更新する人も
いましたが、あまりに危険な挑戦なので、ギネスは高校生の記録を最後の公式記録とし、2時間
の更新を記録にしませんでした。ではアメリカの高校生は、どんな状態だったのでしょう?
2日目にまず眼にきました。焦点が合わなくなり、立体視も困難になったそうです。
視力も低下しました。
3日目には記憶力の低下もみられ、
5日目には脳にきました。
感情がコントロールできなくなり、思考力も極度に低下しました。やがて幻覚症状が現れ、
9日目には会話もおぼつかなくなり、指が震えて止まらず、表情もなくなり、最終的には眼球
が左右バラバラに動き始めたそうです。危険を感じた医師が高校生の挑戦を止めたのか
どうかは判然としませんが、どう考えても自分の意志で止めたのではないようですね。
よく考えれば人間は人生の1/3を眠りにあてています。それは必要だからです。
寝る時間が惜しいという方もいますが、寝なければ効率よく思考できるし、行動することが困難になり、
はるかにムダな時間を費やす事になります。
さらに、後日談。人間の睡眠の不思議さも感じるのですが、この高校生はたった2日間の
睡眠、およそ14時間寝ただけで、まったく元通りの生活が送れるようになったのです。
なんの後遺症もありませんでした。
私達の蓄積した疲労も、良い睡眠を摂ることができれば、リセットできるということです。
それも、「3日寝てないから3日分寝よう」といった単純なものでもなく、良い眠りで
あれば1日で3日分のストレスを解消出来るのです。
良い眠りこそが、最高の生きる糧と言えそうです・・・。
備考:この内容は、2017年5月16日(株)アントレックス
「ぐっすり眠れる本」より紹介しました・・・。