人類で初めて宇宙から地球を見た
ガガーリンは、「地球は青かった」という
名言を残した。
地球の7割は海なので何と
なく青いのも納得してしまいそうだが、
じつは本当の理由は違う。
よく写真を見ると
陸地の部分でも青く見えるのだ。
科学的には、地球が青く見えるのは、
「空が青い」ことと同じ理由によるもの。
空気の成分は主に窒素と酸素分子であり、
これらは自由に運動(振動)している。
光があたると、窒素分子や酸素分子は
あらゆる方向に放射される。
この現象を
「レイリー散乱」と呼ぶが、空気中では、
波長が短いほど散乱しやすいため、青い色
の波長がより多く目に入ってくるので
空は青く見えるのである。
宇宙から見た
地球が青いのは、海が多いからではない。
つまり、青の光が散乱した空を上から
見ているだけなのである・・・。
備考:この内容は、2011年9月1日発行(有)エディターズ・キャンプ
「謎の正体」より紹介しました。