質問> 芥川・直木賞の選考委員は、期間中に
出た小説をすべて読んで受賞作を
決めるのですか?
解説> 芥川・直木賞を主宰する○本文学振興会
に聞きました。
両賞とも年2回、1月と
7月に発表があり、1月は前年7~12月に
出た小説から、7月は1~6月の小説から
選ばれます。
芥川賞は純文学、直木賞は
エンターテイメントの新進作家が対象です。
同振興会スタッフがまず両賞用に各
60~70編を選び、文藝春秋の社員
書く20人が下読みして、3、4班に分かれての
小委員会と全体会議を9回ほど行ない、候補を
搾ります。
それとは別に、作家、文藝評論家、
同人誌主宰者ら四百数十人を対象に
したアンケートでふさわしい作品を挙げて
もらい、同振興会スタッフや下読み担当者が
読み落とした作品がないかをチェック
します。
賞が決まる約一ケ月前、5編から8編
が最終選考に残り、選考委員はこれを
読んで受賞作を決めます・・・。
備考:この内容は、2009年10月30日発行
PHP文庫「雑学新聞」より紹介しました。