仕事帰りに中年サラリーマン数人が
居酒屋へ寄った・・・。
「おい、もし、宝くじの一等が当たったらどうする?」
「俺は、家と車のローンを返して
さっさと会社辞めちゃうな」
「俺は、旅行に買い物
毎日キャバクラ、豪遊三昧さ」
「おい、おい、君たち!
そんなんじゃ、よからぬ連中がたかってきて
あっという間に一文無しだぜ!」
「じゃ、お前ならどう使うんだよ?」
「俺がもし宝くじ当たったら、
友人にも言わず家族にも言わず、
何も買い物や旅行もせずに、
会社は辞めずに普段と変わらないようにちゃんと働く。
ここぞと言うときに使うのさ・・・」
「お前、夢が無い! 面白くない! つまらん!」
もうシラけたということで、一行は
居酒屋を出ることになった。
すると、
「今がここぞと言う時だ。
ここは俺が払う」
備考:この内容は、「週刊新潮」より紹介しました。