野球でもサッカーでもテニスでも、ときに審判のジャッジが問題になることが
ある。その一球がボールかストライクか、ラインの外か内かで、試合の行方をきめて
しまいかねないので、選手にとっては大問題だ。
とはいっても、審判だって人間。絶対に正しい、ということはない。事実、
ビデオで見ると明らかに「誤審?」と思えるケースもある。それでも、審判たるもの、
どちらなのか、明確なジャッジを下さなければならず、「いや~、いまのはよく
わからなかったッス」とはいえないのだ、バドミントン以外では・・・。
バドミントンの線審には、「いまのはよく見えません
でした」というジャッジがある。バドミントンの
スマッシュでは、シャトルのスピードが時速300km
を超えることもある。しかも、バドミントン
のシャトルは、ほかのスポーツのボールにくらべて
小さく、コートは狭い。スマッシュしたシャトルは一瞬
でライン際に落ちてしまう。しかも、動き回る選手の
陰になって見えない場合もある。
そんなとき、線審には判断ができなければ、両目を
おおうジェスチャーをする。これは「よく見えません
でした」というジャッジで、あらためて主審が判定する
ことになる。ちなみに、バドミントンでは、線審が
下した判定は絶対で、主審すらくつがえすことは
できない。そのぶん、線審はジャッジに慎重であり、
「よく見えませんでした」
という”判定”も用意されているのだ・・・。
備考:この内容は、2012年5月25日発行 夢の設計社
博学こだわり倶楽部編 「誰に話してもすべらない雑学」より紹介しました。