女性雑誌『non-no』っていったいどういう意味?
女性ファッション雑誌の『non-no』が、
創刊されたのは1971年(昭和46)
5月のこと。その後、乱立する
若い女性向けファッション誌の草分け的存在で
集英社から、平凡出版(現マガジンハウス)
の『平凡パンチ女性版』
(のちの『anan』)に対抗するかたちで
発刊された。
1970年代には『anan』と
ともに、国内の旅行特集を何度も企画。
雑誌を抱えて旅する女性が増え、そうした女性たちは「アンノン族」と呼ばれた。
一時期は、若い女性のファッションばかりか、ライフスタイルもリードする人気雑誌
となった。
『non-no』は、その創刊号で、「ノンノ」とはアイヌ語で「花」という言葉
だと説明している。
「北海道の原野に咲く野生の花をイメージして名づけました。素朴な愛らしさ、
永遠に変わらない美しさ・・・私たちは、ノンノをそうした雑誌にしたいし、愛読者で
あるあなたに、花のように愛されたいと願っています。」
と、発刊の意図を記している。
ただし、イタリア語で、「ノンノ」 は 「おじいさん」という意味で、、イタリア語や
スペイン語に由来する雑誌名や商品名が氾濫する現在なら、女性ファッション雑誌
の名前には採用されなかったかもしれない・・・。
備考:この内容は、2012年5月25日発行 河出書房新社
「誰に話してもすべらない雑学」より紹介しました。