・・・今回の来日を含めて日本へは何度も
来られていると思いますが、撮影を
通して改めて日本で新たな発見がありましたか?
ヒュー・ジャックマン> 実際に日本で仕事をしてみて、日本の
ことが今までより理解できた気がするよ。
始めて地下鉄に乗ることが出来たんだ。
朝8時のラッシュアワーの駅で人々が
仕事に向かうところを見た。通勤途中の
人たちは僕のことなんか見向きも
しなかったけどね(笑)。ある国の人を理解しよう
と思ったら、映画のスタッフを見ると
よくわかるような気がする。日本人の
スタッフはいつも汗だくになってハードに
仕事をしていて、とても仕事をリスペクト
している。そしてオーストラリア人の
スタッフとも楽しくやっていて、よく
笑っている。日本人は何もかも100%
やる。本当に圧倒されるよ」
・・・息子さんは「X-MEN]
シリーズを
楽しんでご覧になっていますか?
ヒュー・ジャックマン>息子はこの作品の撮影が始まる3週間前に
脚本を読んで、セットで私と一緒に
いたいと言ったんだ。たぶん、TAOさんや
福島リラさんと一緒にいたいと
思ったんだろうね(笑)。リラさんは息子と
折り紙をやってくれたりしたよ。それから
息子は初めて「X-MEN」の映画を見て
もいいかと聞いてきた。今まで年齢的に
まだ早いと思って見せていなかったんだ。
「いいよ」と答えると、息子は一日で
これまでの全シリーズを見てしまった。
「X-MEN」は典型的な善人対悪人の話では
なく、たとえばヒロさん(真田広之)も
善人や悪人といった型にはまらない
キャラクター。味方によってだれが悪役か
わからないような作りになっている。
息子もそういうことがわかる年齢になった
から、興味を持っているようだよ。
・・・次回作『X-MEN:デイズ・オブ・
フィーチャー・パスト』について、
話せるところまで教えていただけますか?
ヒュー・ジャックマン> 今ちょうど本編を撮り終えた
所だよ。過去と未来を舞台にしていて、
二人の役者が一人の役を演じるという
特殊な機会を得ている。おそらく一つの
作品のために集められた、最高に
エキサイティングなキャストの映画になると思う。
僕だけは年を取らないので、イーアン・
マッケランやハリー・ベリーといった
未来を演じる役者たちと、過去を演じる
ジェニファー・ローレンス、マイケル・
ファスベンダーやジェームス・マカヴォイ
ら素晴らしい役者たちと一緒にやって
いるよ。今、僕が映画について言えること
はほとんどないんだけど、「ウルヴァリン
SAMURAI」のエンド
クレジットまで見ると、このちょっとした予告編
が見られる仕掛けになっているので、
お楽しみにね・・・」
備考:この内容は「SCREEN 2013 11月号」来日インタビューより引用しました。