Q太郎>次は何を唄おうかな?
ママ> あら~、何でもQちゃんの、好きな歌を歌えばいいのよ。
Q太郎>ママ、カウンターの内側の人はそう言うんですけどもね、
僕みたいに、ひとりで、あちこちうろうろしている男にとっては、
どこ行っても浮いちゃうので、
一応、場の雰囲気考えて、演歌でえんかな?
童謡は心が動揺しちゃうし、
アニメは、万が一(漫画いち)ということもあるし、
民謡は、見んようにしてますし、
軍歌?軍艦巻きなら好きですよ。
英語の曲? 川島英吾なら歌えますが・・・。
ポップス? モップスなら知ってますが・・・。
歌謡曲? 火曜日なら歌えますが・・・。
ギャル> Qちゃん、もう、えーちゅうーの!
Q太郎>秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたる
に、からすの寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つ
など飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの
つらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り
はてて、風の音、虫のねなど、はたいふべきに
あらず。
ギャル> はぁ~? Qちゃん、どういう意味?
Q太郎> これは、ガンの入院患者が
「枕のそうじ」をしている心境で、
末期のレントゲンに映った黒い巣のようなものが
2つ3つ4つ連ねて見えると、先生や看護師が
飛び急ぎながら、糸のようなお菓子を食べている。
一日立つと、患者は虫の息、先生たちの間では
風の音楽が流行っている・・・
「患者さん、あの唄はもう唄えないのですか?」みたいな・・・
と、まぁ、こんな意味だと思いますが・・・、何か?
ギャル>Qちゃん、そんな、いい加減なことばかり言ってると、
清少納言だけに、
みんなから、古典、古典にぶっ飛ばされるわよ!
(注:本当の現代訳)
秋は夕暮れがよい。夕日がさして山の端に
たいへん近くなっているところに、からすがねぐらへ
いこうとして、三羽四羽、二羽三羽などと飛び急ぐ、
そんな様子さえもしみじみとした情緒がある。まして、
雁などの連なって飛んでいるのが、非常に小さく見える
のは、たいへん趣が深い。日が暮れてから聞こえて
くる、風の音や虫の声なども、またいう間でもない
ことである・・・。