すいかの血 息子が、病気の母親を喜ばせようと、 街で、スイカを買ってきました。 ところが、、この村では、スイカを見た人がいません。 母親は、 「こいつは、魔物の卵じゃ。わたしは食わんぞ」 村の人たちも、 「たたりがあるといかん。ぶち割って、埋めてしまえ」 力持ちが、えいっと、たたき割ると、 「ほうれ見ろ。赤い血 出して、死んでしまった」 備考:この内容は、1978年10月初版発行 「寺村輝夫のむかし話 わらいばなし」より紹介しました。