「死の瞬間を写すコンビニのコピー機」 徳島県 オラシオン
超田舎の・・・
昔からあった酒屋さんが改装してできた、
有名チェーンでもなんでもない町の
小さなコンビニ。
ここに置かれたオンボロの白黒コピー機には、
不気味なうわさがありました。
そこのコピー機で顔写真をコピーすると、その人が
死ぬ瞬間の顔が写し出されるというのです。しかし、死に関係する話だけ
あって、そのうわさが本当なのか、誰も試す人はいませんでした。
そんな中、僕の友人Hは
「そんな話は絶対にデタラメだ。それを自分が
証明してやる」と、
一人で噂の調査に乗り出しました。
Hは自分の写真を
家から持ってきて、
さっそくコピー機にかけることにしたそうです。
ゴゥン、ゴゥン、ゴゥンと、大きな音をたてて印刷をするコピー機。
そして出てきたのは・・・死ぬ瞬間というから、歳を取っていたり、苦しそうな表情を
しているのかと思えば、まったくそんなことはない。元の写真と
変わらない、いつものHの顔でした。
「やっぱりデタラメか」
Hがそう思い、コピー機から
離れようとした瞬間、運転手が、
コンビニに突っ込んできたのです。
店はめちゃくちゃにこわされ、
Hは即死してしまいました。
その表情は、突然のことに驚く
ことも、泣くこともできず、普段と
全然変わらないものだったと
言います。僕は彼のお葬式で、その話を
聞き、顔のコピーを見せて
もらいました。
確かにコピー機は
死ぬ瞬間を写していたのです・・・。
備考:この内容は、2011年7月22日 発行
ヤングセレクション 「ギャー怪談・都市伝説」より紹介しました。
Q太郎> コピー機は、無事だったのかな?
ギャル> やめっちゅーの!