朝、目覚めた妻は、ベッドの傍に
夫がいないことに気が付いた。
探してみると、台所の隅で
うずくまって、泣いているかのように、
パジャマの袖で、涙をぬぐっていた。
妻> あなた、どうしたの?
夫> お前と知り合ったころのことを、
思い出していたんだよ。
妻> 私が、まだ、17歳の時だったわね。
2人で、クルマの中で、ほにゃららしていたら、
あなたは、お父さんにクルマから、引きずり出されて
殴られたわね?
夫> そうだよ。
「お前のようなヤツは、刑務所に放り込んで
懲役20年の刑にしてやる!」
と、言われたんだよ。
今日で、その、ちょうど20年なんだ。
あの時、刑務所に入っていれば、
今日から、自由の身になれたのに・・・。
そう言って、夫は、再び、
パジャマの袖で、涙をぬぐったのだった・・・。
備考:この内容は、コンビニで、
「週刊新潮」を読むのが趣味の男からの投稿でした・・・。