ラジオ局のわらい | Q太郎のブログ

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パクリもあるけど、多岐にわたって、いい情報もあるので、ぜひ読んでね♥
さかのぼっても読んでみてね♥♥


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「あれっ?」



 大正の末から昭和のごくはじめのころ、ラジオ放送がはじまった。


放送には高いところが、必要だったので、芝のあたご山の何十段も


あろうかという急な石段の上に、放送局が建てられた。放送は


すべて生放送である。








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 あるアナウンサーが、放送する人を紹介した後、最後に「これで


おしまいです」というまで、ずいぶん時間があった。




「腹も減ったし、ちょっとそばやに行ってくるか?」




とんとんと石段をおりて、そばやに入ったんだそうな・・・。




 そばやに入ると、ちょっと一杯お酒を飲みたくなるもんでね。


1杯が2杯、2杯が3倍、おちょうしを並べているうちに、


時間が経つのを忘れてしまった。はっと、気が付いたら、放送の終わる


まで1分しかない。とてもあの石段を駆け上がっては間に合わない。




「ちょっと☎を貸して・・・」




宿直に電話をかけて、わけを話した。宿直から、当直の


アナウンサーに話が言った。この夜の当直が


謹厳実直で有名な松田アナウンサー


である。松田さんはモーニングを


きて出勤、マイクのまえで最敬礼


うをしてから放送するという人だった。




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 松田さんはそのとき、ちょうど


風呂に入っていたんだそうな・・・。


時計を見たら、もう体を拭いている


ひまもない。すっぱだかでとぶだして、


スタジオのマイクの前に


たったそうな・・・。とたんに、こういってしまったんだっと。




「はだかで失礼します・・・。」










備考:この内容は、吉沢和夫著 「ワールドわらいツアー」より紹介しました。