どこの家庭の冷蔵庫にも、存在するだろう食品に
玉子がある。通常、10個入りのパックか、6個入りの
パックで購入するが、すべては使わない。たいていは
玉子収納コーナーに、2個や3個くらい残って
しまうもの。買った本人も「いつ買ったっけ?」と
いうような場合、「新しい玉子」か「古い玉子」かを
見分けるには、どうしたらいいだろうか?
「新しい玉子」
「おあばあちゃんの知恵袋」的な情報
では殻の表面がザラザラの卵は新しいというが、
最近は、状況が違う。鶏のフンに含まれる菌などを
除去するため、ほとんどの卵が出荷前に、これでもか
というくらいキレイに洗浄される。こうなると
新しい玉子でもツルツル。区別が難しい。そこで、
塩水を用いる簡単な方法がある。塩水の中に玉子を
入れると水底で横に転がるのが「新しい玉子」だ。
「古い玉子」
産卵後、時間が経つごとに塩水の中で
の状況が変わる。1週間ぐらい経った玉子は、水底には
沈んでいるが丸い方を上にしてとがった
ほうを下にする。さらに古くなると水底を離れ、塩水中
に浮かぶ。こうなると腐敗の一歩手前かもしれない。
完全に腐敗すると、丸い方を上にして塩水水面に
浮いてしまう。「古い玉子」ほど、中の水分が蒸発
するので、比重が小さくなり塩水に浮いてしまうのだ。
この方法、塩水を作る手間さえおしまなければ、
案外、手軽で簡単な卵の新旧確認の方法だ。
もしかしたら腐っているかもしれない・・・と、不安な
ときなどは、ぜひ一度お試しあれ。浮かんでしまう
ような卵は、腹痛の元ですよ・・・。
備考:この内容は、2006年9月10日発行、
廣済堂 「2つの違い、分かりますか?」より紹介しました。