ホクロを難しく説明すると、表皮の下のメラニン産生細胞が活性化してできた色素
母斑細胞ということになる。つまり、日焼けで肌が黒くなるように、何らかの理由で活性化
したメラニンのかたまり。 いってみれば一種の奇形細胞なのだ。
これは皮膚の表面から0.2mm位のところにでき、ほかの細胞と結合する器官が
欠けているために盛り上がっている。 そして、その盛り上がった中央からヒョロヒョロっと
長い毛が生えていることがあり、妙に大きなホクロとともに、不気味な雰囲気を醸し
出している・・・。
そもそも毛というのは表皮細胞が変形したもの。ホクロのメラニン産生細胞はずっと
活性化を続け、それがホクロの上の表皮細胞まで影響を与えている結果が、あの長い毛
なのだ。奇形の細胞の中に毛根を持つ毛は、やはり異常なのび方になるというわけである。
こういった大きなホクロの中には、悪性メラノーマといわれるガンの一種もある。
大きくなったり転移したりするので、この場合は注意が必要だ・・・。
備考:この内容は、1997年5月10日発行 コスモ出版
「通勤電車を楽しむ本」より紹介しました。
(おまけ)
Q太郎は、12/29より、帰省するため、「Q太郎のブログ」は、たぶん・・・