心地よいと感じる風呂の温度は、だいたいどれくらいだろうか? 42℃だと少し暑め、真夏
でも、39℃は欲しいところだ。 もし湯の温度が30℃なら、真夏の行水ならともかく、
冷たくて入っていられない。 しかし、これが気温ならどうだろう? 30℃といえば真夏日、
うだるような暑さである。
おなじ30℃でありながら、この感覚の差はどうして生じるのだろうか? 秘密は、皮膚
表面の温度にある。 「暖かい」 「涼しい」の感覚は、外部温度ではなく皮膚感覚できまるのだ。
熱を伝える率(熱伝導率)を水と空気で比較してみると、水の方が圧倒的に大きい。
だから、人間が30℃の風呂に入ると、体温はどんどん奪われ、皮膚温度も30℃近くまで
下がってしまう。
一方、空気の熱伝導率は小さいので、体温を奪う速度が遅く、皮膚温度も30℃より
ずっと高いままでいられるのだ。また、同じ温度でも風が吹くと涼しく感じるのは、皮膚表面
近くの熱をもった空気が持ち去られ、皮膚温度が下がりやすくなるためである・・・。
備考:この内容は、1997年5月10日発行 コスモ出版
「通勤電車を楽しむ本」より紹介しました。
(おまけ)
女性アイドル「3M」とは、森光子、美空ひばり、マルシアと、答える人もいるが、
別の人は、牧瀬理穂、宮沢りえ、観月ありさ と答える・・・。