フランス女性が、試着に驚くほど時間をかけるのを知っていますか?
それは、日本人の感覚からは考えられないほど。どんなに安価なアイテム
でも、アクセサリーやバッグであっても、これでもかというほど時間を
かけます。
フランス女性にとって、試着とは、鏡に向かって自分と「対話」をする
こと。全身を見るのはもちろん、横から見たらどう見えるか、後ろ姿は
どうか、座ったらどう映るのか、さらには、袖をまくったら、ボタンを外したら
どう見えるのかと、バランスをくまなく確認します。
そして、自分なりの着方や持ち方、もっと言えば、崩し方をああでもない
こうでもないと検証して、アイテムが「自分らしく」をかなえるかどうか
を見極めます。だから、試着に30分でも、一時間もかけた挙句に、買わないと
いうケースも多いのです。
これほどまでに試着にこだわるのは、自分を、より魅力的に見せるため。
全身のバランスがベストに近づくように計算をし、少しでも顔が小さく見える
ように、少しでもタイトなシルエットに見えるようにと工夫を凝らします。
しかも、肌を出したり曲線を強調したりして、女性としてのセクシーさを
演出することも忘れません・・・。
備考:この内容は2011年7月5日 講談社発行、滝川クリステル著 「恋する理由」より紹介しました。
秋の旬と言えば・・・